映画『惡の華』に伊藤健太郎、玉城ティナ、飯豊まりえら人気キャスト集結!
累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを原作とする映画『惡の華』(2019年秋公開)の主要キャストが発表され、伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえが出演することが明らかになった。
鬱屈とした青春と行き場のない衝動を描いた「惡の華」はテレビアニメ化や舞台化もされた人気作。今回の映画化では、主役の春日高男をドラマ「今日から俺は!!」などで話題を集める伊藤が演じる。春日は思いがけず憧れの女子の体操着を盗んだところをクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまい、そのことを秘密にする代わりに彼女との“契約”を持ちかけられるという役どころ。
春日のなかに自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村役に、今年は映画『わたしに××しなさい!』『ういらぶ。』など話題作への出演が続いた玉城。また、春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役として、雑誌「ニコラ」で注目を集める秋田がオーディションを経て抜てきされた。そして、高校時代に文学が好きなことがきっかけで春日と交流を深める常磐文役を飯豊が務める。
伊藤は自身の役どころについて「春日を理解するのは難しいかもしれません。ただ、誰もがどこかに共感はできると思うんです。『惡の華』を観た大人の方にはこういう思春期があったなと思い出してほしいですし、まだ思春期を迎えていない人たちにもこの映画がどう映るのかが非常に楽しみです」とコメントを寄せている。
監督を務めるのは、映画『片腕マシンガール』『覚悟はいいかそこの女子。』などの井口昇。脚本をアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などを手掛けてきた岡田麿里が担当する。(編集部・大内啓輔)
伊藤健太郎 コメント
思春期は誰もが通ってきた道だと思います。ただ、誰と出会ってきたか、どんなものを見たか、どんなものを読んだかでその先の道が決まっていくと思います。その道はたくさんあって、何かに反発したり春日のような人がいたり。
春日を理解するのは難しいかもしれません。ただ、誰もがどこかに共感はできると思うんです。『惡の華』を観た大人の方にはこういう思春期があったなと思い出してほしいですし、まだ思春期を迎えていない人たちにもこの映画がどう映るのかが非常に楽しみです。
玉城ティナ コメント
10代から20代の短い時期に感じた感情や気持ちは、これからの人生において
色あせてほしくないし色あせるべきでもないと思います。そのときに得た感情をマイナスに捉えるだけではなく、その時期の感情を否定せずにいてほしい。『惡の華』を観て、この作品に光る共通のものをみなさんが見つけてくれたらいいなと思います。
秋田汐梨 コメント
私は今高校生で今回の登場人物達に年齢が一番近いのですが、自分の学生生活とは全然違うので初めは戸惑いました。仲村さんのことは全然わからない!(笑)
この映画は迫力のあるシーンがたくさんあって、私自身も挑戦的なシーンが多かったので大変でした。自分の中学生時代と比較して見てもらえると面白いかなって思います! あ、あと監督がふわふわしていて癒されました!
飯豊まりえ コメント
私はこの作品に出会ってすごく衝撃を受けました。人それぞれの思春期だったり環境だったりでこの作品は見方が変わるなって思っています。誰しもが本来持っている、内に秘めている部分と普段は見せない部分を思い出させてくれる作品だと思います。この映画を観た人が、それぞれの惡の華を語り合ってくれたらいいなと思っています。
ストーリー
あの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。
僕と彼女の地獄めぐりは妖しくて、そして甘美な時間だった。あの出来事が起こるまでは……
高校生の春日高男(伊藤健太郎)は、同じクラスの人気者・常磐文(飯豊まりえ)が本屋で詩集「惡の華」を読んでいるのを目撃する。かつて「惡の華」に憧れを抱く内向的な文学少年だった春日は、中学時代の過去を思い出していた……。
山々に囲まれた地で閉塞感のある日々に息苦しさを感じていた中学2年のある日、春日は教室でクラスのマドンナ佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。誰もいない放課後、胸が高揚しているそのとき、春日は人の気配を感じて咄嗟に体操着を掴み逃げ出してしまう。後日、その一部始終をクラスの変わり者、仲村佐和(玉城ティナ)に見られてしまっていたことが発覚。
「秘密をばらさない代わりに私と契約しよう」。
こうして仲村と春日の奇妙な共犯関係がはじまった。仲村の命令が日々エスカレートしていくと同時に、春日は「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じていく。ところがある日、町の夏祭りで起きた事件がふたりの関係を決定的に変えてしまう……。