ラミ・マレックがフレディ役の参考にした人気俳優とは?
映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主演を務めたラミ・マレックが、役づくりにおいて『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどで知られるエディ・レッドメインにインスパイアされていたことを語った。
本作でクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーを見事に演じきり、先日発表されたゴールデン・グローブ賞の男優賞(ドラマ)にノミネートされるなど、大絶賛を集めているラミ。ところがラミ本人は、誰もが知るフレディという人物を演じてほしいと言われたときの気持ちについて「すさまじいプレッシャー」もあったと振り返る。
「陶酔感と身震いが同時にやってきた。その後に襲ってくるのが、多くの人たちの心に今も生き続け、全世代を通じて最も才能あるアーティストとして尊敬されている伝説的な存在を演じることの重大さだ。そのすさまじいプレッシャーは、想像がつくよね。それと同時に、どうしようもなく興奮して、あの類まれな素晴らしい人間の演じ方を考え始めている意欲的な自分もいたんだ」
そんなラミがフレディを演じる上で頼ったのが“ムーブメントコーチ”の存在。同コーチを務めたポリー・ベネットは、目の動きや振り返り方、マイクのひねり方など細部までこだわり、時間をかけてフレディの癖を再現したという。
もともとプロデューサーたちは振り付け師に協力してもらうことを検討していたそうだが、ラミは「『あれは振り付けされた動きじゃない』と言ったんだ。フレディの動きで振り付けされたものなんて一つもない。『振り付け』という言葉は『フレディ・マーキュリー』という名前のそばにあるべきじゃないね。彼の動き方や、彼があのような動きをした理由を、本質的に理解できる人を見つけたかったから、ムーブメントコーチを探した」という。
さらに「僕が大いにインスパイアされたのが『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインだった。スティーヴン・ホーキングを演じる彼を観察しながら、『あの動きは振り付けされたものではない』と感じたんだ。確かエディは、ムーブメントコーチについたはずだ」と告白。
「それで、ムーブメントコーチのポリー・ベネットにしばらく協力してもらった。ポリーのやり方は最高だったよ。彼女は今回の仕事にどうアプローチすればいいか理解していたから、すぐに二人で話し始めたんだ。フレディが遺したものや、彼の若い頃のこと、彼のシャイな面がどういうことに表れているかといったことについてね」と明かした。(編集部・中山雄一朗)