“公民権運動の母”ローザ・パークスさんの伝記映画が始動
米国連邦議会から「公民権運動の母」と呼ばれたローザ・パークスさんの伝記映画の製作が始動していると、Deadlineなどが報じた。
1955年アラバマ州モンゴメリーで公営バスに乗車したローザさんは、運転手から白人に席を譲るよう命令されるが、従わなかったことで人種分離法違反の容疑で逮捕されてしまう。この事件を機に黒人たちが抗議運動に立ち上がり、モンゴメリーのバスへの乗車をボイコットする運動が起きた。アフリカ系アメリカ人による公民権運動のきっかけの一つとなった重要な事件だ。
『ローザ(原題) / Rosa』というタイトルの今作は、チャーリー・ケスラーと映画『ディストラクションZ』のハミッド・トラプアが脚本を共同執筆し、逮捕後の最初の24時間を追ったものになるようだ。
ローザさんに関する映画はこれまで、ドキュメンタリー映画『マイティ・タイムズ:ザ・レガシー・オブ・ローザ・パークス(原題) / Mighty Times: The Legacy of Rosa Parks』や、ローザさん自ら製作に関わったアンジェラ・バセット主演のテレビ映画『ローザ・パークス物語』などがあるが、長編伝記映画としては今作が初の試み。今のところ、監督やキャストは決まっていない。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)