『アクアマン』海中シーンは水無しで撮影!?ジェームズ・ワン監督が告白
DC映画『アクアマン』を手掛けたジェームズ・ワン監督が、本作の見どころでもある海中シーンの多くを、水を使わずに撮影したという、驚きのエピソードを明かした。
バットマン、ワンダーウーマンらが集結した『ジャスティス・リーグ』(2017)でも、抜群の存在感を放ったスーパーヒーロー・アクアマン。本作は、人類の支配を目論む海底王国アトランティスに立ち向かうアクアマンを、スピード感溢れるアクションと人間ドラマを交えて描いたアクション作品となっている。
本作は、幻想的な色合いで表現された海中シーンも見どころの一つ。キャラクターは水の中でも会話や激しいアクションを披露するが、ワン監督は「この映画で僕たちが使っているプロセスの大半は、“ドライ・フォー・ウェット”(水を使わずに水中シーンを撮影する方法)というものなんだ。それは文字通り、そのままの意味。ドライな状態で撮影するんだよ」と発言。監督はさらに「これは技術的にとてもチャレンジングなプロセスだったよ。ビジュアル・エフェクトや、スタントテクニックを使って、海底にいるというイリュージョンを作りだすんだよ」と補足し、水を使わずに水中シーンを表現したトリックを明かした。
もちろん、水を使わない撮影は、キャストにとってもチャレンジングなものだ。ヒロイン・メラ役のアンバー・ハードは、「私は、毎日体全体にハーネスを付けた衣装を着なければいけなかったの」と当時の状況を振り返る。彼女は、数人のスタッフに足を動かされながらアクションシーンなどを撮影したという。
水なしの撮影方法を採用した結果、監督は海中でのキャラクターの動きや激しいアクションをよりパワフルに表現することに成功。これまで数々のヒット作を世に送り出してきたワン監督が挑んだ、初のアメコミ映画として期待が増すばかりだ。(編集部・倉本拓弥)
映画『アクアマン』は2019年2月8日より全国公開