木村拓哉、役者としての譲れないこだわり
俳優の木村拓哉が9日、都内で行われた映画『マスカレード・ホテル』(1月18日公開)ホテルマン試写会に長澤まさみと登壇し、役者としての譲れないこだわりを明かした。この日は、同作の聖地とされる東京・ロイヤルパークホテルで、木村いわく「一番ハードルが高いお客さん」である、フロントクラークやベルボーイ、コックなど、さまざまな部署から現役ホテルマン約100名が集合し、映画を鑑賞した。
同作は、東野圭吾の小説「マスカレード」シリーズ第1弾「マスカレード・ホテル」に基づくミステリー。連続殺人事件の次の現場とされるホテルで潜入捜査するエリート刑事・新田浩介(木村)と、優秀なホテルマンの山岸尚美(長澤)。水と油の異色バディが難事件に挑むさまが描かれる。
Q&Aコーナーで、「プロの役者として譲れないこだわり」を問われた木村は、「美容師(役)にしかり、何にしかり、実際にその立場で働かれている皆さんに対して、失礼がないようにすることが最初に置くハードル。そこを大事にしたい。そこを越すことができた後に楽しんでもらうという(気持ちが生まれる)」と返答。とりわけ、自分が演じる職業人に「いや、そんなことしないでしょ」「それはない」と思われることを「できるだけしたくない。それがこだわりです」と打ち明けた。
「ホテルに転職するならどのポジションにつきたいか」という質問では、「自分が仕上げる世界観で直接ではないけど、お客様に吟味してもらうことは自分ら(役者)の作業と似ている」という理由から「厨房に立ちたい」と回答。一方の長澤は、「ベルボーイは寒そうだから客室係がいいな」とぶっちゃけて笑いをさらった。
2019年の目標を尋ねられると、木村は「年が変わろうが年号が変わろうが、その時の自分にできる全力を出して一つ一つやっていきたい。今日という区切りでしっかり生活していきたい」と力を込めた。(取材:錦怜那)