光石研、連ドラ単独初主演に感無量 俳優人生を振り返る
俳優の光石研が16日、テレビ東京本社で行われたドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」(テレビ東京系/毎週木曜深夜1:00~)の試写会&記者会見に出席し、本作をはじめ自身のデビュー作『博多っ子純情』との数奇な運命について語った。本会見には共演の黒木華、岡山天音、松本佳奈監督も出席した。
本作は、映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』の原作などで知られる漫画家・渋谷直角の同名コミックを実写ドラマ化。デザイナーとして洒落た日常をすごしながら、次々に現れるヒロインたちに翻弄されていく中年男性・渋井直人(光石)の恋模様をコミカルに描く。
デビュー40年にして、初めて連続ドラマ単独主演を果たした光石は「僕のデビュー作『博多っ子純情』は長谷川法世先生の漫画作品の実写化でしたが、演じた役はチャーミングで等身大の役でした」と当時を回顧しつつ、同じく漫画が原作である本ドラマで現在の自分と等身大の役を務めたことに「僕はしっかりしたキャラクターものに乗っからせてもらう人生なのかも」と笑顔を交えながら、俳優人生を振り返った。
そんな光石に、松本監督は「これまでもいろいろな作品でご一緒していますが『まだこんな顔を見せるのか』と驚くぐらい表情の引き出しがすごい。特にダサい姿のバリエーションはすごい」と名バイプレイヤーの実力を絶賛すると、渋井のアシスタント・杉浦ヒロシ役の岡山も「何回も同じシーンをやるのですが、その都度、全然違うことをするんです。現場でも一番盛り上げてくださり、尊敬できるところばかり」と光石とのタッグに感激の様子だった。
また、なかなか女性と縁のない渋井の運命の人(!?)となる女性・三浦カモメを演じる黒木は、明日からクランクイン。とにかく明るく楽しいという撮影現場の評判に「温まっているところにヌルっと入りたい」と独特の表現で意気込みを語る。光石とは、松本監督が2011年に手掛けた映画『東京オアシス』で共演経験があり「新人のときにお芝居のやり取りをさせていただいていた光石さんと、今回がっつりと会話やお芝居できるのが楽しみです」と笑顔を見せた。
黒木の言葉に対して、光石も「当時から、体感があるなと思っていました。どんなフォームになっても打ち返せる、しっかりした俳優さん」と彼女を評価し、「おんぶさせてもらおうと思います」と自身の“乗っからせてもらう人生”発言に被せて周囲を笑わせていた。(磯部正和)
木ドラ25「デザイナー 渋井直人の休日」はテレビ東京にて1月17日より毎週木曜深夜1:00~1:30ほかで放送