『レディ・プレイヤー1』オリヴィア・クック、最新主演ドラマを語る
テレビシリーズ「ベイツ・モーテル」や映画『レディ・プレイヤー1』などで注目の若手女優オリヴィア・クックが、アマゾンの新作ドラマシリーズ「ヴァニティ・フェア(原題)/ Vanity Fair」について、12月12日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
本作は、ヴィクトリア朝を代表する作家ウィリアム・サッカレーの長編小説「虚栄の市」をドラマ化した作品。貧しい画家と歌手との間に生まれたベッキー(オリヴィア)は、持ち前の美貌と才気で上流社会への進出を目指す一方、女学校からの親友で富裕層のアミーリア(クローディア・ジェシー)は対照的な道を歩み始めていく。全7話で構成されたミニシリーズ。
原作に忠実な作品になっている本作。それだけにオリヴィアの演技には責任や負担がかかっているが、そのような大役を演じることへのプレッシャーを聞かれると「まったくその通りよ。これまで何度か映像化されてきたし、そのうえ『彼女はひどいわ!』みたいに、女性はいつもお互いを比較し合っているから懸念もあったわ」とオリヴィア。だが、脚本を読んでみて、これほど面白くて、ちゃめっ気、そしていたずらが(脚本に)含まれているならば、6か月間の撮影も自身を明るくする生活になると思ったと出演経緯を語った。
オリヴィア演じるベッキーは上昇志向の強い女性であり、劇中、(一般的に)好ましくないことすることも。だが、それでも視聴者が彼女を支持する、そんなキャラクターをオリヴィアは「彼女は、視野が狭すぎる状況下に置かれているの。でも、自分にふさわしくない階級にいることで、その状況から生き延びなければいけないし、這いつくばって上(上流階級)を目指さなければいけない。だから、自分の道を進むために、他の女性たちを脱落させていくの」と説明した。
撮影では、アミーリア役のクローディアと共にコルセットを着用していたというオリヴィア。「第1話を撮影したのが2月で、それから5、6か月後の撮影終了時には、異常なほど痩せた骸骨になっていたわ(笑)。ランチを食べるのにコルセットを脱ぐことはできず、さらに食べ過ぎるとそのコルセットがきつくなるので、まともな食事が取れていなかったの」と苦労を明かし、「撮影が終わったと同時に、わたしもクローディアも愛らしく、ふくよかに見えるようになったわ」と笑顔をみせた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)