『クリード 炎の宿敵』ロッキーとアドニスに決別の危機 スタローンが語る特別映像
映画『ロッキー』シリーズ最新作『クリード 炎の宿敵』(1月11日公開)から、シルヴェスター・スタローンをはじめとするキャスト陣・監督が、ロッキーについて語る特別映像が公開された。
スタローンが42年にわたって演じてきた不屈のボクサー、ロッキー。本作は、かつて彼と激闘を繰り広げた伝説のチャンピオン、アポロ・クリードの息子アドニスを主人公に据えた新章『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)の続編となる。
『ロッキー4/炎の友情』(1985)でアポロの命を奪ったロシア人ボクサー、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)が再登場。自分をマットに沈め、名声を奪ったロッキーに復讐するため、ドラゴはボクサーとして育てた息子ヴィクターを引き連れ、ロッキーが鍛え上げたアドニスに挑戦状を叩きつける。
アドニスも「選択肢はない」とドラゴ親子との戦いを望むが、ロッキーは「同じことをアポロは言ったが、俺の腕の中で死んだ」と試合を止めようとする。公開された映像でスタローンは「アポロを殺された暗い過去がロッキーに覆いかぶさる」とロッキーの複雑な心情を説明。アドニス役のマイケル・B・ジョーダンは「ロッキーは家族なんだ。アドニスはロッキーにそばにいてほしい。一緒に、アポロを奪っていったやつらと戦ってほしいんだ」と自身が演じるキャラクターの心情を代弁しており、それぞれの思いが行き違い、決別の危機を迎えてしまうことを示唆している。
一方で「ロッキーにはアドニスしかいない。アドニスの名誉を取り戻してやりたい」とスタローンが語る通り、ロッキーにとってアドニスは、トレーナーと選手の絆を超えて、もはや家族といえる存在でもある。前作のライアン・クーグラーからメガホンを引き継いだスティーヴン・ケイプル・Jr監督も「年月が経ち二人の関係も進化する」と二人の絆が本作の鍵になることを示唆。最愛の妻エイドリアンを亡くし、実の息子とも疎遠となっているロッキーは、アドニスと共にドラゴ親子に打ち勝つことができるのか。それとも、アドニスが父と同じ運命をたどることになってしまうのか。日本でも戦いのゴングが鳴る日はもうすぐだ。(編集部・入倉功一)