大抜てきの新人・吉田志織『チワワちゃん』で体当たりの演技
「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」などで知られる岡崎京子のコミックを実写映画化し、18日に封切られた『チワワちゃん』。門脇麦、成田凌、寛 一 郎、玉城ティナ、村上虹郎といった今をときめく若手俳優たちが集結した作品で、タイトルにもあるチワワちゃんと呼ばれる女の子を演じたのがオーディションを経て抜てきされた吉田志織だ。
映画『心が叫びたがってるんだ。』『honey』への出演経験のある吉田だが、今回の『チワワちゃん』におけるその存在感は抜群。バラバラ遺体となって発見されたチワワちゃんを巡る、彼女のニックネームしか知らなかった若者たちの回想を軸にした作品で、吉田の芝居は観客を引き込み、観ている者はチワワちゃんに心を奪われていく。また、チワワちゃんの元恋人・ヨシダ役の成田や、浅野忠信と対峙するシーンなどでは体当たりの演技を披露している。
メガホンを取った27歳の新鋭監督・二宮健はオーディションを振り返り「吉田さんはオーディションで何度会っても、こちらが『わかった気』になれない掴みどころのなさがありました」と語っている。また、撮影中の吉田については「僕が現場を止めると吉田さんはイヤホンで音楽を爆音にしてその辺を走り回り、気が済んだら『チワワチャージ完了!』なんて言いながらフルパワーで戻って来ました」という劇中のチワワちゃんのように“可愛くてクレイジー”なエピソードを紹介している。
映画公開後、Twitterには早速「めちゃくちゃ可愛い」「ファンになった」「チワワにしか見えない」「すごすぎる」などのコメントが吉田に対して寄せられている。北海道出身で21歳の吉田が今作で世間に与える衝撃、そしてこれからの活躍に注目したい。(編集部・海江田宗)