草なぎ剛主演『台風家族』6月公開!新井浩文、尾野真千子、中村倫也ら実力派が集結
俳優の草なぎ剛が、6月公開の新作映画『台風家族』で主演を務めることが明らかになった。『箱入り息子の恋』などを手掛けた市井昌秀監督のオリジナル脚本で、新井浩文、尾野真千子、中村倫也ら実力派俳優が集結した。
本作は、ある一家のきょうだいたちが実家に帰省した際に起こる騒動をブラックユーモアを交えて描くコメディー。かつて銀行強盗事件で世間を騒がせた鈴木一鉄と妻・光子。事件から10年後、あれから行方不明となった2人の仮想葬儀に、鈴木家のきょうだいが財産分与のため集結する。長男・小鉄(草なぎ)にその妻・美代子(尾野)、次男・京介(新井)と家族が集まる中、末っ子・千尋 (中村)は姿を見せず。しかし葬儀が終わった時、千尋ではないチャラチャラした男が一家の下を訪れる。
草なぎは「僕が演じた小鉄の役は、本当にダメダメな奴なんですけど。逆にそういうところが魅力的で、愛くるしく、むしろ愛すべき人物だな、と思えました」と自身が演じたキャラクターを分析。市井監督とのタッグについては、「撮影の序盤、市井監督に『草なぎさんの中に小鉄は十分居るから、作り出そうとしなくて良い』と言ってもらえて、それが難しくもあり、だけど新しい自分を引き出してくれたと思っています」と手応えをのぞかせる。
また、『クソ野郎と美しき世界』(2017)に続いて草なぎと夫婦役に挑戦した尾野は「草なぎさんとの2度目の夫婦役、また違った草なぎさんに出会えてもっともっと違う草なぎさんに会いたくなりました! 」と更なる共演を熱望。末っ子役の中村は「映画のタイトル通り、気温も湿度も風速も高い『濃ゆい』作品に参加できて、思い出の多い夏を過ごすことができました」と独特の表現で撮影を振り返っている。
実に12年の構想期間を経て、本作を手掛けた市井監督は「長年に渡り温め続け、ようやく出来上がったシナリオを元に、最高の環境をスタッフが作ってくれました。そして、それに応えた魅力溢れる役者たちがちゃんと血の通った人間として演じ切ってくれました」とキャストや製作陣を絶賛している。
その他、共演にはMEGUMI(長女・麗奈役)、甲田まひる(小鉄の娘・ユズキ役)、長内映里香(富永月子役)、若葉竜也(麗奈の彼氏・佐藤登志雄役)、榊原るみ(母・光子役)、藤竜也(父・一鉄役)が名を連ねる。(編集部・倉本拓弥)
映画『台風家族』は2019年6月全国公開