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筒井真理子×深田晃司監督『よこがお』公開決定 市川実日子・池松壮亮ら共演

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『よこがお』で共演 池松壮亮、主演の筒井真理子、市川実日子
『よこがお』で共演 池松壮亮、主演の筒井真理子、市川実日子 - (C) 2019「よこがお」製作委員会  配給:KADOKAWA

 映画『淵に立つ』(2016)で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞を受賞した、深田晃司監督の最新作『よこがお』が、今年の夏に公開されることが明らかになった。主演は『淵に立つ』でも深田監督とタッグを組んだ女優・筒井真理子市川実日子池松壮亮が共演者に名を連ねる。

『淵に立つ』カンヌ上映時の深田晃司監督と筒井真理子

 筒井が演じる主人公・市子は、終末期医療の現場で看護師として正しく生きてきた普通の女性。映画は、ある理不尽な事態に巻き込まれたことで全てが崩壊し、葛藤の末に壊れた市子が、“リサ”となって自分を裏切った人生に復讐を仕掛けていくさまを描く。当時36歳にして華々しいカンヌデビューを飾り注目を浴びた深田監督が、自身のオリジナル脚本を映像化する渾身の一作だ。

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 『淵に立つ』完成後に湧いた「自分と同年代かより年上の女性を主人公にした映画を作りたい」という監督の思いから生まれた本作。主演には、最初から筒井を想定していたといい、「ある意味、この物語は俳優筒井真理子との共作であるとも言えます」と語りながら「いつも最新作が代表作という気持ちで臨んではいるものの、まだ仕上げの途上にある今の段階でこれほどの手応えを感じるのは初めてのことです」と自信をのぞかせる。

 また、深田監督との2度目のコラボに挑んだ筒井は、「台本を読んだ時は役の重さに一瞬たじろぎました。と同時に『市子を生きてみたい』とも思いました」と述懐。思わぬ厄災により、ある女性の平穏な日常が崩れていく物語を「それは恐怖と緊張の連続でありながら、心揺さぶられる体験でもあります。観客の皆さんにも市子と一緒になって彼女の人生を体験してほしいと思います。旅の最後にたどり着いたとき、今まで味わったことのないような言葉に表せない快感を感じてもらえる気がします。『生きていく』それだけに意味を見出す主人公の人生を堪能してほしいです」と語っている。

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期待の新作が公開決定! 深田晃司監督 (C) 2019「よこがお」製作委員会  配給:KADOKAWA

 市川実日子は、ニートだった自分を励まし導いてくれた市子に憧れ以上の感情を抱く女性・基子役で出演。「脚本、撮影前のリハーサル、撮影中と、監督がずっと密かに大事にしているものを見せていただいているような感覚がありました」と深田監督との仕事を振り返る。また、基子の恋人でありながら市子(リサ)との間で揺れ動く青年・和道を演じたのは池松壮亮。「個人的にはラストシーンが好きでそこだけでオファーを受けました」と期待をあおるコメントと共に「人間的な営みが薄くなってゆく今、誰かの横顔に想いを馳せる、そんなきっかけになる映画になればなと思っています」と語っている。

 そのほか、市子の甥・辰男役に須藤蓮、基子の妹・サキ役に小川未祐、市子を支える婚約者・戸塚役に吹越満など、若手からベテランまで、多彩なキャストが脇を支える。(編集部・入倉功一)

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