「まんぷく」松下奈緒、克子が悩むモデル問題に…
NHK連続テレビ小説「まんぷく」でヒロイン・福子(安藤サクラ)の姉・香田克子を演じる松下奈緒が、美人画を描き始めた画家の夫・忠彦(要潤)に複雑な思いを抱く克子の女心について思いを明かした。
「まんぷく」で、周囲の反対を押し切って結婚した夫と4人のこどもに恵まれ、幸せに暮らしていた克子。心配性の母・鈴(松坂慶子)や妹・福子と対照的に奔放で白黒はっきりした性格だが、松下はそんな克子に驚きも。
「家を差し押さえられたり、明日どうやって生きていこうかとかということで悩んでいたりする妹をよそに、克子は、夫が女の人を連れ込んで……というところに差を感じますね。『克子の心配するところって、そこなんだな』と。『落ち着いたなかでの個人的な不安』であるというのが、面白いと思いました」
第16~17週では、息子二人は大学進学のために上京し、長女のタカ(岸井ゆきの)は茂(瀬戸康史)と結婚。自身は、夫が突如、美人画を描き始めたことから“モデル問題”に頭を悩ませることになる。「仕事をしているだけ」という夫を頭では理解したつもりでも、夫が肌を見せるモデルたちと至近距離で長時間過ごすさまを目の当たりにすると、やはり複雑だ。
「私(克子)がいいよって言ったもんだから、こう(忠彦が美人画を描く)なっちゃったわけなんですが、生き物を描いていた人が、いきなり美人画を描き出すというのは、どういう心境の変化だったのでしょうね。私(克子)はきっと、『いいよ』って言ったことを悔やみ心配しながらも見守り、そうして、次のステップに行くのかもしれません。受け止めているものの、我に返るとちょっと寂しい気持ちがあるんでしょうね」
夫のモデルとなる女性たちにやきもきする克子だが、それは夫への愛の深さの表れでもあるというのが松下の考え。「考えてみたら克子は46歳の設定。それでもやっぱりどこか少女のような女心を忘れていない。それがすごくチャーミングに見えたらいいなと思いながら演じています。子供がいようが40代だろうが関係なく、忠彦さんへの恋心が、いくつになってもあるんだなぁと思いました。すごく面白かったです」
忠彦のモデルを、人気バンド「ゲスの極み乙女。」のドラマー、ほな・いこか(さとうほなみ名義)が演じたのも話題を呼んだが、31日放送の第101回には壇蜜演じる妖艶な美女・木ノ内秀子が登場。香田家に波紋を呼んでいる。(編集部・石井百合子)