松田るか、「仮面ライダーエグゼイド」のイメージを打破!『ゴクドルズ』で魅せる新境地
「仮面ライダーエグゼイド」の仮野明日那/ポッピーピポパポ役などで知られる女優の松田るか。公開中の映画『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』では、同作のキュートなイメージとは180度違う新境地に挑んだ。
本作は全身整形をして女性に生まれ変わり、“ゴクドルズ”としてアイドルデビューする若きヤクザ三人組の姿を追ったピンキー・バイオレンス。斬新な設定で話題を呼んだジャスミン・ギュによる原作コミックを読んだ松田は、「いい意味でめちゃくちゃだなと思いました。プラス、実写にしても面白いかもって。元男がゆえの葛藤の表情だったりって、アニメや漫画じゃどうしても細かくは表現できないところなので、それを(実写で)人間がやることでもっと面白くなるんじゃないかなと思いました」と実写ならではの表現に意欲を燃やして現場に臨んだ。
そんな松田が演じたのは、“ゴクドルズ”でクールなお姉さまポジションを担当するマリ。全身整形前は立花リョウ(花沢将人)という武闘派のヤクザだったマリが、アイドルとして歌って踊るシーンは見どころの一つ。自身はでんぱ組.incのファンだという松田だが、今回アイドルを演じたことで「本業にはしたくないなと思いました。体力がもたないです」とその大変さを身にしみて感じたという。
「ほんとにアイドルちゃんってすごいんだなって思いました。あんなに疲れてるのにMCでずっと笑顔じゃないですか。それを本業にしてずっとやっていくって相当な覚悟が必要だし、体力作りも見た目の華やかさ同等かそれ以上に必要なんだなって。やっぱり私はコールを言っている方が楽しいなって思います。一生懸命な可愛い子たちを愛でている方が楽しいじゃないですか。いいオタクでいようと思いました」
“ヤクザでアイドル”という斬新なキャラクターに挑んだ松田の猛々しい芝居は、「仮面ライダーエグゼイド」の仮野明日那/ポッピーピポパポや、「賭ケグルイ」の皇伊月など、これまでのどの役とも違う新境地となっており、松田も「それが一番うれしい誉め言葉です」と喜びをあらわにする。
「どの作品に出てもポッピー! とお声がけ頂くんですよ。仮面ライダーで学んだ経験は今でも大切な糧になっておりこの様に皆さんの心に残るような役を演じれて嬉しいですが、でも、せっかく役者なんだから、直前にやっていた作品のイメージをいい意味で前向きに打破していけたらなと思ってます。そして、いつかポッピーに並ぶ皆さんの心に残る役を頂けるように頑張ります」
そんな松田にとって、本作のアクションシーンも挑戦の一つ。ラストでは壮絶な立ち回りを繰り広げている。「殴ったつもりでも、カメラで撮ってもらって見るとどうも猫パンチに見えたり、弱弱しく見えてしまうんです。ただ、原因は圧倒的筋力不足でしたね(笑)。どうしたらヤクザらしく見えるんだろうと思って、振りかざし方などを研究しました」
「この撮影期間中は撮休が存在しなくて。撮影は休みなんですけど、ダンスレッスンだったり、アクション練習だったりがあったので、本当に布団と結婚したかったです。それぐらい疲れていて、途中は怒りを覚えたりしましたが(笑)、終わってみると充実感もそれ相応にあって良かったです」。そう語る松田からは、作品に全力で向き合った充実感がにじみ出ていた。(編集部・吉田唯)
映画『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』は公開中