英国アカデミー賞『ROMA/ローマ』が作品賞!『女王陛下のお気に入り』が最多7部門
現地時間10日、2019年英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式がロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われ、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』が作品賞・監督賞・撮影賞・外国語映画賞を受賞した。最多受賞は、18世紀初頭のイングランドを舞台にした映画『女王陛下のお気に入り』の7部門だった。
【動画】『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン監督インタビュー
『ROMA/ローマ』は1970年代のメキシコを舞台に、キュアロン監督の子供時代の思い出を投影した物語が展開。現地時間25日に発表される第91回米アカデミー賞では、最多タイの10部門にノミネートされており、今回の受賞で作品賞に一歩近づいたと言えそうだ。
また『女王陛下のお気に入り』は、イギリス映画賞をはじめ、主演女優賞(オリヴィア・コールマン)、助演女優賞(レイチェル・ワイズ)、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞、脚本賞、美術賞を受賞。こちらも米アカデミー賞で9部門10ノミネートされており、複数部門での受賞に期待がかかる。
主要部門ではその他、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが主演男優賞に輝いたほか、『グリーンブック』のマハーシャラ・アリが助演男優賞を獲得。アニメ映画賞は『スパイダーマン:スパイダーバース』が受賞している。(編集部・倉本拓弥)
2019年英国アカデミー賞の主な受賞結果は以下の通り。
■作品賞
『ROMA/ローマ』
■監督賞
アルフォンソ・キュアロン 『ROMA/ローマ』
■主演男優賞
ラミ・マレック 『ボヘミアン・ラプソディ』
■主演女優賞
オリヴィア・コールマン 『女王陛下のお気に入り』
■助演男優賞
マハーシャラ・アリ 『グリーンブック』
■助演女優賞
レイチェル・ワイズ 『女王陛下のお気に入り』
■脚本賞
デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ 『女王陛下のお気に入り』
■脚色賞
スパイク・リー、チャーリー・ワクテル、デイビッド・ラビノウィッツ、ケヴィン・ウィルモット 『ブラック・クランズマン』
■撮影賞
アルフォンソ・キュアロン 『ROMA/ローマ』
■美術賞
フィオナ・クロンビー、アリス・フェルトン 『女王陛下のお気に入り』
■編集賞
ハンク・コーウィン 『バイス』
■衣装デザイン賞
サンディ・パウエル 『女王陛下のお気に入り』
■メイク・ヘアスタイリング賞
ナディア・ステイシー 『女王陛下のお気に入り』
■視覚効果賞
『ブラックパンサー』
■音響賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
■作曲賞
ブラッドリー・クーパー、レディー・ガガ、ルーカス・ネルソン 『アリー/スター誕生』
■アニメ映画賞
『スパイダーマン:スパイダーバース』
■外国語映画賞
『ROMA/ローマ』
■イギリス映画賞
『女王陛下のお気に入り』