高杉真宙、同級生・安田聖愛との共演は「恥ずかしかった」
俳優の高杉真宙が16日、イオンシネマ・シアタス調布で行われた映画『笑顔の向こうに』公開記念舞台あいさつに来場、高校時代の同級生だという安田聖愛との共演に「恥ずかしかった」と振り返った。この日は女優の佐藤藍子も来場した。
日本歯科医師会の全面協力のもと製作された本作は、歯科医療の現場に従事する若者たちの成長を描く青春映画。昨年12月に開催された第16回モナコ国際映画祭のオープニング作品として上映され、最優秀作品賞にあたるエンジェルピースアワードを獲得したほか、患者役を務めた丹古母鬼馬二が、助演男優賞を獲得するという快挙を成し遂げた。
本作で歯科技工士・大地を演じた高杉は、歯医者の思い出について聞かれると、「小さい頃から歯医者に通っていて。怖い記憶があまりないんです」と返答し、「口の麻酔がすごく好きだったんですよ。終わった後のうがいも好きで。その時はそれが楽しみで歯医者に行っていたところもありました」と明かした。
大地の幼なじみの歯科衛生士・真夏を演じた安田は、実際にも高杉の高校時代の同級生だった。そのことについて触れられた高杉は、「チラッとご一緒させていただいたことはありましたが、こんなにガッツリ共演したのは初めてですね」と語ると、「なんとも言えない気まずさがありますね。お互いに学校の生活を知っているわけですから。その中で仕事モードで会うと、『あの人仕事してる! 芝居してる』と思ってしまうんですよ。そしてその感じを相手も持っているんだろうなと思うと恥ずかしいですね」と告白した。
一方の安田は「わたしは恥ずかしいというのはなかったですけど、やりづらさはありましたね」と感じていたそうで、「普通、自分が仕事をしている現場に友だちや同級生がいることがあまりないので、その違和感はありましたが、同じ職業なので、そこの恥ずかしさは捨て去りました」とキッパリ語った。
この日は映画のタイトルにちなみ、「笑顔になった時」について質問されるひと幕も。それに対して「欲しいマンガがあって、5軒くらいまわって見つけた時」と答えた高杉は、「そのマンガのある巻だけ見つからなくて。駅をまたいで探し回って。やっと見つかって、これで読めると思った時はテンションが抑えられなかったですね」と興奮しながら話す。さらに「普段、僕はSNSに日常を書かないんですけど、やっと見つけたという喜びを伝えたいと思うくらいにテンションが上がっちゃって。だから今日は絶対にこれを言おうと思ったんです」と力強くコメント。その高杉の“笑顔”に会場は大いに盛り上がった。(取材・文:壬生智裕)