窪田正孝、朝ドラの主人公に決定!2020年度前期「エール」
俳優の窪田正孝が、2020年度前期放送のNHK連続テレビ小説「エール」の主役を務めることが28日、制作発表会見で発表された。
連続テレビ小説の102作目となる本作は、昭和という激動の時代に、全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」など、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した福島出身の天才作曲家・古関裕而さんとその妻をモデルにした夫婦の物語。窪田は古関さんをモデルにした古山裕一役を務める。
窪田は「ゲゲゲの女房」(2010)、「花子とアン」(2014)に続き3度目の朝ドラ出演となる。「主役という形での抜てき。とても光栄です」と照れ笑いを浮かべると「現場のみなさんとたくさん話をして、楽しく一丸となって福島のみなさん、全国のみなさんにエールを送れたらいいなと思います」と意気込みを口にした。
連続テレビ小説で男性が主演を務めるというのは珍しく、近年では2014年に放送された「マッサン」の玉山鉄二以来となる。制作統括の土屋勝裕プロデューサーは「夫婦の物語ではありますが、戦前・戦中・戦後を通じて日本の音楽界の中心にいた方。昭和史をたどるとき、作曲家の視点からその時代を見た方が良いと思った。窪田さんは若い女性にも人気があり、演技力も確か」と理由を述べる。
つい先日主役決定の話を聞いたという窪田は「朝ドラの主役? 女性と思われているのかな」と茶目っ気たっぷりに話しつつも「土屋さんから丁寧に説明を聞いて、福島のみなさんや全国の人々に小関さんの思いを届けたいと素直に思い、やる気や決意がみなぎってきました」と胸の内を明かした。
また、朝ドラ経験者ということで、主役の大変さは目の当たりにしていたよう。「『花子とアン』で吉高(由里子)ちゃんを目の前で見ていたので、まずは体調管理です」と笑顔を見せると「撮影が終わったあとは、スタッフさんとごはんに行ってコミュニケーションをとりながら、現場の空気感をしっかり映像に乗せていければ」と抱負を語っていた。
ちなみに、窪田演じる裕一の生涯のパートナーとなるヒロインについては、オーディションでの選考が予定されているという。(磯部正和)