『バンブルビー』監督あふれるトランスフォーマー愛!マイケル・ベイとの違い
映画『トランスフォーマー』シリーズの人気キャラクター、バンブルビーと地球人の少女の絆を描いたシリーズ最新作『バンブルビー』を手掛けたトラヴィス・ナイト監督が、本作と過去作との決定的な違いについてビデオカメラに向けて語った。
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シリーズ初のスピンオフとなった本作の舞台は、バンブルビーが激戦の末に故郷から脱出し、地球に降り立ったばかりの1987年。18歳の少女チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)が、古ぼけたビートルにトランスフォームして身を隠していたバンブルビーと出会い、友情を育みながら成長していくさまが描かれる。
ナイト監督は、良質なストップモーションアニメを生み出しているアニメーションスタジオ・ライカのCEOにして、日本が舞台のアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』を手掛けた実力派。初の実写映画となった本作について「80年代の映画を想起させる一面がある。(スティーヴン・)スピルバーグやジョン・ヒューズ作品のようなね」と語る。
80年代ミュージックが映画を彩り、当時のテイストを巧みに取り入れた、ノスタルジーにあふれる世界観が全編にわたって広がる。迫力のアクションと温かみのある人間ドラマが同居する本作のスタイルは、ハリウッドの破壊王ことマイケル・ベイ監督が手掛けてきた一連のシリーズとはかなり趣が違う。
もちろん、ベイ作品にも負けない迫力のアクションが展開するが、ナイト監督は「基本はロボットと女の子の関係を描いた美しいラブストーリーなんだ」と自負する。
実はナイト監督は、幼少期に幾度も日本を訪れたことがあり、テレビアニメ版「トランスフォーマー」に触れて育った世代。「マイケル・ベイと僕の違うところは、彼は大人として『トランスフォーマー』に向き合ったけど、僕は子供のころから大好きだったということ。だから、これはファンが作った映画なんだ。僕が観たかった『トランスフォーマー』だから、日本の皆にも楽しんでほしいね」と明かす。
「子供の頃から大好きなキャラクターの物語を伝えるなんて夢が叶ったようだ」というナイト監督。まさに、シリーズファンの思いが詰まった唯一無二の映画だ。(取材・森田真帆/構成・編集部・入倉功一)
映画『バンブルビー』は3月22日より全国公開