斎藤工らチーム『麻雀放浪記2020』が粋な計らい!イベント参加者全員にムビチケプレゼント!
俳優の斎藤工が20日、新宿バルト9にて行われた映画『麻雀放浪記2020』完成報告ステージイベントおよび完成披露試写会“しない”イベントに出席し、本作がノーカットで劇場公開されることへの率直な思いを語った。イベントにはチャラン・ポ・ランタンのもも、ベッキー、竹中直人、白石和彌監督も登壇した。
本日朝、配給の東映によって正式にノーカットで劇場公開されることが発表された本作。斎藤は共演者のピエール瀧の逮捕を知ったときには「作品にとって、とても重要な役割だったので、状況が咀嚼(そしゃく)できなかった」と胸の内を明かしたが、白石監督をはじめ、多くのキャストやスタッフが汗水流しながら映画公開に向かって突っ走ってきたことを考えると「英断してくれたことにホッとしています」と笑顔を見せた。
午前中の会見で「作品には罪はない」と劇場公開への見解を述べた白石監督は「この決断が正しいかはわかりませんが、携わっている人は強い思いを持って映画を作っているんだと伝えたかった」と熱い思いを吐露すると「(1984年に公開された)和田誠監督版『麻雀放浪記』が大好きな人には怒られる映画かもしれませんが、とにかく楽しんでいただきたいという思いで作った映画です」と出来に胸を張った。
ステージイベント後に行われた舞台あいさつは「完成披露試写会“しない”イベント」と銘打たれて開催。斎藤は「上映もしないというのに、なんでこんなに人が集まったんでしょうか」とジョークを飛ばすが「リメイクがオリジナルを凌駕することは少ない。特に和田版は傑作で、それをしのぐのはとてつもないことですが、佐藤佐吉さんの脚本を白石監督が撮るという化学反応は、(原作者の)阿佐田(哲也)先生が嫉妬するだけの作品を生み出しました」と太鼓判を押していた。
今作はマスコミを含め試写を行わないと宣言している。この日も『麻雀放浪記2020』のお披露目はなかったが、和田誠監督版『麻雀放浪記』が上映されることが発表されると共に「どうしても観てほしい」というチーム『麻雀放浪記2020』の思いから、鑑賞後、映画前売券のムビチケが来場者全員にプレゼントされるという粋な計らいが行われた。(磯部正和)
映画『麻雀放浪記2020』は4月5日より全国公開