「シャドウハンター」シリーズフィナーレは2時間半に
シーズン3で終了する米テレビドラマ「シャドウハンター: The Mortal Instruments」のシリーズフィナーレは、2時間半になると放送局のFreeformが発表した。
昨年5月に結婚した「シャドウハンター」ルーク役のイザイア・ムスタファ【写真】
キャンセルが発表された当初はファンが納得できる終わり方にできるよう2時間スペシャルになることが明かされていたが、さらに拡大されたことになる。同ドラマは熱心なファンがいることで知られており、キャンセルが発表されたあと、ファンはSNSで継続キャンペーンを展開したほか、番組を救うよう書かれた横断幕を付けた飛行機をNetflixのロサンゼルス本社上に飛ばせた。また、ニューヨークのタイムズスクエアのビルボード、ソウルの地下鉄やロンドンのダブルデッカーバスにも広告を出したりし、ファンの力を見せつけたが終了は覆らなかった。
同ドラマは、インクルージョン(包含、社会的一体性)、思いやり、(多様性の)受け入れなどをメッセージとして発信しているとたたえられており、GLAAD(The Gay and Lesbian Alliance Against Defamation“中傷と闘うゲイとレズビアンの同盟”)メディア・アワードでも最優秀ドラマシリーズを受賞している。ドラマのキャンセルにあたり、ファンは番組に敬意を表するため、LGBTQの若者のための危機介入や自殺防止に取り組むザ・トレヴァー・プロジェクトに多額の寄付をしている。これを受け、Freeformの親会社であるDisneyは、ファンの寄付金と同額の2万5,000ドル(約275万円)を同団体に寄付することも発表している。(1ドル110円計算)(澤田理沙)