「きのう何食べた?」1話に視聴者大興奮!「幸せな時間」
5日の深夜、西島秀俊&内野聖陽主演のテレビ東京系ドラマ「きのう何食べた?」(毎週金曜深夜0時12分~※テレビ大阪は翌週月曜深夜0時12分~)第1話が放送。#きのう何食べた、シロさん、ケンジなどのワードがTwitterでトレンド入りする盛り上がりを見せ、ネット上では西島&内野のキャラクターの再現度が話題に。「お腹がすく」「ほっこりする」「幸せ」「あっという間」など視聴者の興奮の声が飛び交っている。(※以下ネタバレあり)
「大奥」「西洋骨董洋菓子店」などのよしながふみの人気漫画に基づき、料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗(通称シロさん/西島)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称ケンジ/内野)の同居生活を、「食」を軸に描く本作。
まず、注目を浴びたのがオープニング。ケンジが料理中のシロさんをスマートフォンで撮影したもので、シロさんは照れくさそうな様子。時折ウキウキしたケンジの顔も覗き、2人の仲睦まじさがまざまざと伝わってくる。
第1話は、2人の性格、ライフスタイルを伝えるもの。仕事には誠実だがプライベートを重んじ定時で帰宅し、スーパーで買い物をして夕飯の準備にかかるシロさん。人当たりのいい性格からクセ者客とも打ち解け「(同性の)彼氏がいる」とのろけるケンジ。同性愛者であることをカミングアウトする、しないの違いにも2人の性格が表れており、一方で共通しているのは、相手への「さりげない思いやり」。
また、スーパーでの食材の底値を知り尽くし、複数のスーパーを使い分けるシロさんの几帳面さから、筋金入りの倹約家であることもうかがえる。コンビニでアイスを定価で購入するケンジを「10円、20円の価値を考えてくれ」とたしなめる姿は、やや過剰に思えるかもしれないが、シロさんなりの切実な考えがわかってくる。
そして、最大のお楽しみと言ってもいい食卓のシーン。シロさんが安価な食材で賢く、手際よく作り上げる彩り豊かな品々、それを笑顔で「おいしい、おいしい」と食べるケンジの姿には、日々の憂い事も吹き飛ぶ癒やし効果が。2人でソファーに並んでいちゃいちゃとアイス(ハーゲンダッツ)を食べながら、とるにたらない会話を繰り広げる場面は、アドリブのごとくリアルだ。人と人が寄り添う喜びを伝える、まさに、金曜の深夜にふさわしいドラマとなっている。(編集部・石井百合子)