北村匠海×小松菜奈×吉沢亮が兄妹に!西加奈子の「さくら」映画化
直木賞作家・西加奈子のベストセラー小説「さくら」の映画化が決定し、俳優の北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が3人兄妹を演じることが明らかになった。
ハンサムで人気者の長男・一(吉沢)と、平凡な大学生の次男・薫(北村)、異常なまでに長男を愛する超美形の妹・ミキ(小松)、そしてどんな時でも変わらず家族に寄り添う愛犬・さくら。少し風変わりではあるが、幸せに暮らしていた家族の運命が、一家のヒーロー的存在だった長男が交通事故に遭ったことで大きく変化していくさまを描き出す。
メガホンを取ったのは矢崎仁司監督。『三月のライオン』でベルギー王室主催ルイス・ブニュエルの黄金時代賞を受賞、『ストロベリーショートケイクス』でバルセロナ・アジア映画祭の国際審査員特別賞に輝くなど、詩情あふれる作品で海外からも高い評価を受ける矢崎監督が、「この小説の映画化は、私以外誰にも監督させたくなかった」と熱望した西加奈子の世界に挑む。
撮影は4月にクランクインし、秋に完成予定。2020年初夏に全国公開される。(編集部・吉田唯)
<コメント全文>
■北村匠海(次男・薫役)
吉沢亮さん小松菜奈さんをはじめとする本当に強力かつ個性のある共演者の皆様とお芝居できる時間がとても幸せに思います。一つの家族の大きな愛、小さな愛、一匹の犬にまつわる、愛情。端的には言えない、愛と情の物語です。丁寧に一言一言を紡いで力を合わせて作り上げていきたいと思います。頑張ります。
■小松菜奈(妹・ミキ役)
矢崎監督とのお仕事は今回が初めてで、共演者の方々と一つの家族になるのは緊張でもあり未知の世界ですが、これからこの家族にどんな色がついていくのかとても楽しみです。原作からも浮き出てくるリアルな家族のやり取りと喜怒哀楽の光景がとても微笑ましく、その中で感じる生きるとは何か・愛とは何か・家族とは何か、そんなメッセージが伝わる心温まる再生物語だと感じました。今回演じさせていただく末っ子のミキと常に向き合い、とても奮闘する日々になると思いますが、自分の感じた想いを大切にミキとして生きていきたいです。
■吉沢亮(長男・一役)
矢崎監督、共演者の皆様は初めましての方ばかりで、皆様とどのような家族ができあがるのか、とても楽しみです。
不安もありますが、監督と話し合いながらこの一家の光であり影である一という役を精一杯生きたいと思います。
僕自身男4人兄弟で、女姉妹に憧れていました。妹、ワクワク。
■西加奈子(原作者)
さくらが新しい命をもらってどんな風に輝くのか、本当に楽しみです。
■矢崎仁司監督
いつか挑みたかった西加奈子の世界。『さくら』には、私の映画史がすべて入っている。だから、この小説の映画化は、私以外誰にも監督させたくなかった。西さんから投げられたボールは、ド真ん中に投げ返そうと思います。『さくら』に出会えたことを神様に感謝します。
■関顕嗣プロデューサー
(キャスティングについて)
西加奈子「さくら」は、家族をテーマにした傑作小説です。映画化にあたり、配役はとても重要でした。 兄弟妹をどの俳優に相談すべきか?初心に戻り原作からのイメージをまとめてオファーを開始しました。 結果、望み通りのキャスティングに決まったのです。この出会いに感謝しています。 北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、の三人の共通項は、その演技力にあると感じています。今を代表する人気俳優陣である事と同時に、彼らが演じる人物達は、強烈な存在感を観客に植え付けています。矢崎仁司監督のタクトによって、素晴らしい和音を奏でて頂けると期待しています。