『Love, サイモン 17歳の告白』が作品賞 GLAADメディア賞
GLAAD(The Gay and Lesbian Alliance Against Defamation“中傷と闘うゲイとレズビアンの同盟”)が主催する第30回GLAADメディア・アワードが発表され、映画『Love, サイモン 17歳の告白』が最優秀映画賞(拡大公開)を獲得した。
GLAAD賞は2回に分けて発表され、最優秀ドラマシリーズなどを含む残りの部門は5月4日に発表される。今回は、最優秀映画賞のほか、ドキュメンタリーや新聞、雑誌記事、ニュース番組と特別賞の一部が発表され、Netflix番組「クィア・アイ」が最優秀リアリティー番組に選ばれたほか、LGBTQコミュニティーの権利向上や認知度拡大に貢献したエンターテインメント界の人物に対して授与されるヴァンガード賞がビヨンセとJay Z夫妻に贈られた。
「今年の受賞者の面々は、変化を生むストーリーを代表しているだけでなく、メディアにおけるLGBTQのイメージがこの30年でここまで進化したという反映でもあります。『クィア・アイ』『ヴィダ(原題)/ Vida』『Love, サイモン 17歳の告白』などは、多様性に富む、新しい世代のLGBTQクリエイター、俳優、そしてストーリーテラーを代表する作品です。彼らは、アメリカとLGBTQコミュニティーの最も大事な時に基準となるレベルを引き上げてくれているのです」とGLAADのCEOサラ・ケイト・エリスはコメントしている。
今年のGLAAD賞は、ブライアン・シンガー監督の未成年性的暴行疑惑を受け、『ボヘミアン・ラプソディ』を最優秀映画(拡大公開)部門候補から取り消している。(澤田理沙)