「おっさんずラブ」の金子大地、谷原章介とキスシーン
ドラマ「おっさんずラブ」で新入社員の“マロ”を演じて話題を集めた金子大地が8日、都内で行われたNHKドラマ「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」試写会に登壇。本作でゲイ役に挑戦する金子は、パートナー役の谷原章介とのキスシーンについて意外な心境を語った。この日は藤野涼子、小越勇輝、谷原、清水拓哉氏(制作統括)も来場した。
同作は、浅原ナオトの「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」を基に、ゲイを隠して生きる高校生の純(金子)と、ボーイズラブ好きの腐女子の三浦さん(藤野)、交わるはずのない二人が出会って始まる青春群像劇。
同局ドラマ初主演の金子は、「こんなチャンスをいただけるなんて……と心から嬉しかった」とオファーを受けた時を回顧。内容を知ってからは「難しい題材だけど、一生懸命演じたいと思った」そうで、LGBTについて勉強したことも明かし、「(世間のLGBTに対する偏見や壁がなくなり)ちょっとずつ変わっていけばいいな」と期待も込めた。
ゲイのパートナー・佐々木誠役の谷原とのキスシーンについては、「(最初は)緊張していたけど、1回、2回、3回、4回、(と重ねるうちに)すんなりできたというか、全然抵抗なかったです」とはにかんだ。
谷原は、純の幼なじみ・高岡亮平役の小越から、金子とキス以上のことをしたことを報告されると、「今、軽くジェラシーを持ちました」と打ち明けながらも、「こんなにたくさんキスをさせていただいた作品は初めてでございます」とにっこり。一方で、「メディアにゲイの方が出られるようになって一般的に認知されるようになり、コメディータッチの作品も話題になっているけど、今回は(LGBTに)真正面から向き合い捉えています」と真摯な表情ものぞかせた。
そんな中、制作統括の清水氏は「これだけは言っておきたい」とマイクを持つと、「LGBT、ボーイズラブが題材で、しかも(劇中で)クイーンの曲をかけているので、NHKはまた流行に乗っかっていると思われているようですが、この企画は『おっさんずラブ』より随分前に始まっています」とコメント。さらに、クイーンの楽曲も原作に登場するものであり、「原作も(映画)『ボヘミアン・ラプソディ』が流行る前に書かれている」とし、「BLやクイーンに面白がって乗っかっているわけはない」と重ねて主張していた。(取材:錦怜那)
ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」は4月20日(土)よる11:30、NHK総合にてスタート 毎週土曜・全8回