西島秀俊、人生最大の決断は「家庭を持ち子供が生まれたこと」
俳優の西島秀俊が22日、都内で行われた主演映画『空母いぶき』(5月24日公開)完成披露試写会で、人生最大の決断を打ち明けた。この日は総勢22名のスタッフ、キャストが集結。西島のほか、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、片桐仁、和田正人、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、藤竜也、佐藤浩市、かわぐちかいじ(原作)、福井晴敏(企画)、若松節朗監督が登壇した。
本作は、かわぐちかいじの累計500万部突破の人気コミックを実写映画化。20XX年、国籍不明の軍事勢力から攻撃を受けた日本を舞台に、防衛出動を命じられた自衛隊初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」に携わる人々の闘いを描く。
いぶき艦長・秋津竜太役の西島は、「かわぐちかいじ先生の原作が遂に初実写化ということで、このすごいキャスト、素晴らしいスタッフが結集しました」と誇らしげな表情。「ついに日本映画もここまで来たかというリアルな戦闘シーン、深い人間ドラマ、必ず皆さんが感動する作品に仕上がっています」と作品の魅力をアピールした。
秋津と時に対立しながらも未曾有の危機へと立ち向かう副長・新波歳也役の佐々木は、「(観客の)みなさま、こんばんは」と笑顔であいさつすると、「『空母いぶき』を映画化すると聞いて怯みました。オファーを受けて怖いと思いました」と素直な思いを吐露。ところが、プロデューサーから「これは戦争映画ではない。平和のための映画」と言われたことで覚悟が生まれたそうで、「素晴らしい映画になった」と自信をのぞかせた。
その作品にちなみ、人生最大の決断を問われると、西島は「“決断”とはズレるかもしれないけど、家庭を持って子供が生まれたことが大きな出来事」と挙げ、「次の世代に何を残せるか、今の平和を残せるかということをより一層強く感じるようになりました」と父親らしいコメント。
かたや、「細々とした決断をよくしているんです。風呂を先にするか、先にビールを飲むかというのはいつも悩みどころ」と小さい決断で笑いを誘う佐々木。しかし、気を取り直すと、「俳優の職業を選んだこと。実家は京都の(造り)酒屋ですが、それを(継ぐことを親に)あきらめてもらって俳優(を選んだ)というのは人生最大の決断です」と過去を振り返っていた。(取材:錦怜那)
映画『空母いぶき』は5月24日より全国公開