黒沢ともよ、劇場版『響け!ユーフォニアム』公開に感涙
アニメーション映画『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』公開記念舞台あいさつが20日に都内で行われ、声優の黒沢ともよが感極まって涙を見せる一幕があった。
本作は吹奏楽に打ち込む高校生たちの青春をつづった小説を基にしたアニメの劇場版。京都にある高校の吹奏楽部を舞台に、新入生を指導しながら全国大会金賞を目標とする主人公たちの姿を描く。この日のイベントには朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、石谷春貴、雨宮天、藤村鼓乃美、山岡ゆり、石原立也監督も出席した。
劇場版が公開を迎え、主人公・黄前久美子役の黒沢は「テレビシリーズが始まった時はワンクールで終わる企画書を読んで受けたオーディションでしたので、本当に嬉しくて。23歳になって初めての作品がこれで、映画を観た時も2年生になった久美子を見て嘘みたいだなと幸せでした」と感激。
劇場版では久美子の成長を実感したそうで、黒沢は「今までは周りにあるたくさんのことを見ないできたというか、見てこなかったものを一つ一つ手に取って確かめていく印象だったので、2年生になって初めて前に進んだ感じです」と振り返った。
後輩・久石奏役の雨宮は、そんな久美子の印象的なシーンを紹介。「走って追いかけてきてくれたのはわたしの中ですごく意外で、嬉しくて。あまりキャラクター的に追いかけてきてくれなさそうじゃないですか。なので、あそこのシーンがあったから奏の過去を背負っていた部分が救われたと思います」
また、川島緑輝役の豊田はキャラクター設定が細かく決まっていることを明かすと、「今回は全然明かされていないですけど、まだまだキャラクター全員に将来のことや引き出しがたくさんあるので続きが観たい気持ちと、この映画をたくさんの方に知っていただきたいです」と続編に期待を込めた。
最後に締めのあいさつをする場面では、黒沢が「なんか分からないけど、今幸せです」と目に涙を浮かべ、「幸せな気持ちでいっぱいなんです。朝早くからこんなにたくさんの人に来ていただいて……」と感涙。
続けて「アニメーションってすごくたくさんの人たちに支えられてできていて、愛がないとこんなにきれいなフィルムってできないと思いました。アニメって変わらないことがひとつ大きな支えになっていたり素敵なことだったりするけど、変わっていく素敵さも伝えられるアニメーションだと思いますので、3年生になってもっともっと変わった久美子たち、奏の先輩になった姿とかを見られたらいいなと思います。これからも応援よろしくお願いします」とファンに語りかけた。(取材・文:中村好伸)
映画『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』は公開中