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死んだ息子が蘇生…話題の実話映画、父役俳優が語る

今作では実在の人物を演じたジョシュ・ルーカス
今作では実在の人物を演じたジョシュ・ルーカス

 映画『ハルク』、『ステルス』のジョシュ・ルーカスが、話題の新作映画『ブレイクスルー(原題)/ Breakthrough』について、4月16日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 子供の頃に実の両親に見捨てられ、ミズーリ州に住む敬虔なクリスチャンのブライアン&ジョイス・スミス(ジョシュ、クリッシー・メッツ)夫妻の養子となったジョン・スミス(マルセル・ルイス)。14歳のある日、友人と凍った湖の上で遊んでいた彼は、氷が粉砕し15分近くも水の中に沈んでしまい死を宣告されるも、ジョイスの叫び声で奇跡的に息を吹き返す。それでも、意識は戻らず昏睡状態のジョンには、さまざまな困難が待ち受けていた。テレビシリーズ「スター・トレック エンタープライズ」などのロクサン・ドーソン監督がメガホンを取った。

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 ジョシュは今作を、宗教的倫理に基づいた映画だと語る。「観客の多くは、教会への固い信念を持っている人たちなんだ。プロデューサーのデヴォン・フランクリンは牧師でもあるんだけど、今作のプレミアのときには、まるで牧師のスピーチのようにテンション高めで映画を紹介していたんだ。彼は信仰・信念に心の底から魅了されていて、彼がこの世に送り出そうとしている映画には、人々が信仰や信念を模索しながら、新たに信念を見いだしてほしいという意図があるんだ。そうした信念が奇跡を呼び起こしたのがこの作品なんだよ」

 自身が演じたブライアンについては「最初に、Googleニュースなどでスミス家の実話を検索したんだ。彼は控えめな人で、当初は息子が息を吹き返すとは全く思っていなかったらしい。自身の信念に疑念を抱き、信仰への危機に陥っていたんだ。正直、僕とは全く異なる性格だと思ったね。だから、ドーソン監督に『この役は僕には適していないんじゃないか?』と電話で聞いたこともあったよ。でも彼女は、『実は、そう(あまり適していないように)見えるから、あなたに演じてほしいと思ったのよ』と言ってくれたんだ。ブライアンは、自身の内面に抱える複雑なものを、ほとんどせりふなしに伝え、多くのシーンは背景でたたずんでいることが多いんだ」と説明した。

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 実在する人物を演じることへのプレッシャーについては、「たとえばスティーブ・ジョブズの伝記の著者は、スティーブから自由に書かせてもらったと語っていた。僕がそのような(実在の人物を演じる)チャンスを与えられたら、著者とは違った解釈をするかもしれないけれど、俳優として実在の人物を演じるときは、どんなケースであれ、責任が伴ってくるんだ」と語り、批評家や監督よりも、実在する人物の反応が最も気になると明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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