『アベンジャーズ/エンドゲーム』日本最速レビュー ネタバレ自粛要請も納得のMCUファンすべてを納得させる完結編
23日、映画『アベンジャーズ』シリーズ完結編となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』の本編がマスコミ向けに公開された。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に続いて、アンソニー&ジョー・ルッソ監督がネタバレ自粛を求める声明を発表していた本作だが、その願いは、作品に込めた愛情をまっさらな状態でファンに楽しんでもらいたいという、作り手の純粋な思いからきていると確信できる一本だった。
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アベンジャーズの敗北という予想外の結末が描かれた『インフィニティ・ウォー』は、犠牲を払って目的を成し遂げたサノスの物語でもあった。そして、衝撃的なラストを受けた『エンドゲーム』で描かれるのは、間違いなく“アベンジャーズたちの物語”だ。
それぞれが主役級のヒーローたちの緻密に構成された群像劇は、時に衝撃的でありながらユーモアにあふれ、エモーショナルな展開が連続する。そこかしこに、マーベルが2008年に始まった『アイアンマン』から11年かけてファンと共に育ててきた、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)への思いが込められており、MCUを愛してきた全てのファンに、最高の瞬間を届けるための工夫が施されている。上映中、多くのファンが幾度も涙することは想像に難くない。
そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、MCUプロデューサーであるケヴィン・ファイギが常に語っていた「終わり」に向けて見事に収束していく。ケヴィンは、2012年の『アベンジャーズ』公開時、初めて観た時も満足できるが、深く探っていくとさらに面白くなっていく、多重的な映画を目指していると語っていた。その言葉の通り『エンドゲーム』も、それだけで十分楽しめる作品ではあるのだが、MCUのことを知れば知るほど、愛せば愛するほど新たな発見が待っている、文字通りの集大成となっている。
3時間の上映時間が話題になった本作だが、時間の長さはまったく感じない。MCUを愛する人々は、幾度も劇場に通うことになるだろう。(編集部・入倉功一)
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日より全国公開