吉岡里帆、視力を失った元警察官に!主演映画『見えない目撃者』9.20公開
女優の吉岡里帆が視力を失った元警察官役で主演を務めるサスペンス・スリラー映画『見えない目撃者』が9月20日に全国公開されることが明らかになった。
吉岡にとって『ハッピーウエディング』以来の単独主演映画となる本作。吉岡ふんする主人公の浜中なつめは、自らの過失で最愛の弟を事故死させてしまい、さらには視力を失い失意のなかにいる元警察官という役どころ。物語では、ある日、車の接触事故を“目撃”した彼女が事故現場で車の中から聞こえた女性の声から誘拐事件と考え、聴覚・触覚・嗅覚などから感じた手がかりを駆使して事件解決に奔走していく。
本作の原作は、2011年に韓国で230万人動員の大ヒットとなった韓国映画『ブラインド』(その後は中国でリメイクされ、日本でも『見えない目撃者』のタイトルで公開された)。今回は、日本ならではのリアリティや社会性を加えつつ大胆に脚色を施したという。監督を務めるのは、『重力ピエロ』や『リトル・フォレスト』2部作などの森淳一。脚本を森ととともに映画『るろうに剣心』『ミュージアム』などの藤井清美が手掛けた。
あわせてティザービジュアルも公開。「視力を失った。そして彼女は、事件を“目撃”した。」というコピーとともに、視力を失いながらも迫りくる危険に果敢に立ち向かう主人公・なつめの強さを体現する吉岡の表情が捉えられている。
なお本作は、2019年1月28日クランクインし、3月25日クランクアップ。現在、鋭意編集中とのこと。そのほかのキャストは、後日発表される予定となっている。(編集部・大内啓輔)
吉岡里帆(浜中なつめ役)コメント
この“なつめ”という役は今まで演じてきた人物の中でも群を抜いて難しい役でした。巷の言葉を借りるなら、平成最後の闘い抜いた作品です! 視力を失った元エリート警察官。視界が闇に包まれているなかでのアクションやサスペンス要素は想像以上にゾクっとする瞬間が多く、なつめとバディを組む盲導犬の“パル”がひとすじの光でした。この作品を撮るにあたり、警察官、視覚障害者の方、盲導犬トレーナーの方に、多大なるサポートをしていただきました。そして、現場のチームの皆様とは励まし合いながら過酷な撮影現場を共に走り抜けました。心から感謝しています。本当に魅力的な組に恵まれました。積み重ねたカットが繋がって、皆様の心を映画の世界へ誘ってくれることと思います。
森淳一監督 コメント
サスペンス・スリラーは、映画の様々な魅力を取り入れ凝縮できるので、作っていて楽しいです。今作はハラハラするだけでなく、登場人物の成長ストーリーやミステリー要素も存分に味わっていただける内容になっています。吉岡さんとは、クランクイン前から一緒に取材を重ねました。警察官や視覚障害者、盲導犬トレーナーの方に自ら質問し、真剣な表情でメモを取っていたのを覚えています。現場では取材をいかし、日常的な動作から顔の向きまで、注意を払って演技をしていました。なかなか思うようにいかない犬との撮影でも弱音を吐かず、犬を気遣う彼女の姿はチームに穏やかさをもたらし、スタッフの心を一つにしてくれたと感謝しています。