「きのう何食べた？」妄想バージョンのジルベール役アロハ・シェアードって？
19日に放送された西島秀俊＆内野聖陽主演のドラマ「きのう何食べた？」（テレビ東京系・毎週金曜深夜0時12分～※テレビ大阪は翌週月曜深夜0時12分～）第3話に、人気キャラクターのジルベールが妄想バージョンとして登場。放送後、反響を呼んだこのキャラクターを演じたアロハ・シェアードの活動を追ってみた。
ジルベールは、料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗（通称シロさん）と、その恋人の美容師・矢吹賢二（通称ケンジ/内野）が親睦を深める人物。シロさんが料理仲間の佳代子（田中美佐子）の夫から「同じゲイ同士」として紹介された、芸能プロダクションのマネージャー、小日向大策（こひなた・だいさく）の恋人がジルベールだった。ジルベールとは、漫画家・竹宮惠子の作品「風と木の詩」に登場する美少年キャラで、小日向がワガママな年下の恋人・井上航（いのうえ・わたる）のことをシロさんに話す際に「ビジュアルはジルベールみたいな美少年をイメージしてください」と評して以来、シロさんはジルベールと呼ぶようになった、といういきさつがある。
テレビ東京のドラマ制作部によると、ジルベール役のキャスティングについては「どうしたら妄想のジルベールの場面が面白くなるか、スタッフの間でかなり話し合った」そう。そのためオーディションが行われ、アメリカ人の父と日本人の母を持つ17歳のアロハ・シェアードが抜てきされた。
第3話では小日向（山本耕史）がシロさんに恋人の話をしたときに、シロさんの妄想上のジルベールが登場。バスローブを羽織り金髪という出で立ちで、「ちょっと帰りが遅くなったぐらいで恋人を締め出し、夜中にもかかわらずアイス（ハーゲンダッツ）を買いに行かせる」という一幕を原作のイメージに忠実に好演。視聴者からは「まさか本当に登場するとは」と驚き、喜びの声が寄せられていた。ちなみに原作のジルベールは日本語を話していたが、ドラマでは英語に変更されている（アロハ自身はバイリンガル）。
アロハは、2歳よりキッズモデルとして活動し、CMで吉永小百合、仲間由紀恵、長友佑都らと共演。Armani Junior のファッションショーや、「赤すぐキッズ」など雑誌のモデルとして活躍。2013年にLDH主催の「GLOBAL JAPAN CHALLENGE部門」でファイナリストとなり、2017年には「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5」で3万人の中から3次審査通過で47人の中に残り、その後1年間、特待生としてボーカル、ダンスを学んだ。学業優先で芸能活動は控えていたがダンスレッスンは続けており、高校2年の学園祭のダンスコンテストでは見事優勝した。
ジルベール役を務めたアロハは、以下のように出演の感想を述べている。「ドラマに出演が決まった時は演技できるかなぁと心配でした。山本（耕史）さんがとても気さくで優しい人なのに、演技となると人が変わって本当に凄い人だなぁと思いました。他の役者さんからも学ぶことが多く、今後の活動の糧にしたいと思います」
今年は韓国の人気オーディション番組の日本版「PRODUCE 101 JAPAN」に応募予定だと言い、今後の活躍に注目したい。（編集部・石井百合子）