『宮本から君へ』ピエール瀧の出演シーン改編なしで公開
麻薬取締法違反容疑で逮捕、同法違反罪で起訴されたピエール瀧が出演者として名を連ねていた映画『宮本から君へ』(今秋公開)が、改編及び追加撮影を行わず公開されることが16日、製作委員会より発表された。
瀧が演じるのは主人公・宮本浩(池松壮亮)の得意先の部長である真淵敬三。本作の撮影は昨年9月29日から10月30日にかけて行われており、製作委員会は16日、「事件発覚後、映画『宮本から君へ』製作委員会は幾度となく協議を重ねてまいりました。その結果、ピエール瀧氏は、今後も法律に従って裁定が下されることになり、それ以上の措置について、本作品が関与するものではないという結論に至り、製作委員会の総意として、本作品の改編・追加撮影を行わないまま、劇場公開することと致しました」と発表。「議論を経ての結論であることをご理解頂ければ幸いに存じます」と続けている。
本作は、1990年に「モーニング」(講談社)で連載スタートし、1992年に第38回小学館漫画賞青年一般部門を受賞した新井英樹の漫画が原作。熱血営業マン・宮本を主人公にした物語で、昨年、テレビ東京の4月クール深夜枠で連続ドラマ化。主演の池松壮亮をはじめ、蒼井優、柄本時生、星田英利、古舘寛治、松山ケンイチ、真利子哲也監督が映画版も続投。映画版では、池松演じる宮本と、宮本の先輩・神保(松山)の友人・中野靖子(蒼井)を軸にした展開に。2人が「愛の試練」を克服していくさまが描かれる。
そのほか、新たに井浦新、一ノ瀬ワタル、佐藤二朗の出演も発表。井浦は靖子の元恋人・風間裕二に、一ノ瀬は約33キロの増量を経て、宮本と対峙するラグビー部所属の真淵拓馬に、佐藤は真淵敬三の親友・大野平八郎にふんする。(編集部・石井百合子)