『カメ止め』上田慎一郎監督の長編第2弾がクランクイン!10月18日公開
低予算インディーズ映画『カメラを止めるな!』が社会現象級のヒットになった、上田慎一郎監督の長編劇映画第2弾『スペシャルアクターズ』が14日にクランクインを迎えた。31日のクランクアップを予定しており、松竹配給で10月18日の公開を目指す。
今回も『カメラを止めるな!』と同じく、無名の俳優たちを起用。プロアマ問わず公募をかけ、書類選考を経て1,500名規模のオーディションを実行し、選出した15名のキャストを上田監督があてがきしてオリジナル脚本を作り上げた。編集も自ら手掛ける。
上田監督は『カメラを止めるな!』に続く監督作に取り掛かるにあたり「企画開発を始めた頃、正直、想像以上のプレッシャーに襲われ、一時期、大スランプに陥りました」と告白。同時に「しかし、仲間に助けられながら、その暗黒期を乗り越え、なんとかクランクインまで辿り着くことができました。今は心底、この映画を信じています」と明かしている。
内容は一切明かされていないが「奇想天外なエンタテインメント映画」になる予定。「映画の内容はまだ言えないのですが、このタイトルとロゴから妄想を膨らませてお待ちください。本作も自分の『好き』や『最高』がギッシリ詰まった映画になることは間違いありません。今の自分にしか撮れないもの。このキャスト、スタッフでしか撮れないもの。二度とは掴めない『奇跡』を拾い集めて、最高の娯楽映画を創ります。お楽しみに!」
本作は、松竹ブロードキャスティングが作家主義と俳優発掘をテーマに掲げる、オリジナル映画プロジェクトの第7弾。プロジェクトを企画する深田誠剛は「上田監督のことを知れば知るほど、映画を作ることを運命づけられた人だと感じます。映画への深い愛情や並外れた才能、チャーミングな人柄や優れたリーダーシップは、若くしてハリウッドの救世主となったスピルバーグに近いかもしれません。まさに映画の申し子です」と手放しで絶賛する。
「上田監督は日本映画界では珍しいエンターテイメントに徹した作家だと思います。特に『笑い』に対するこだわりはすごい。『カメ止め』では観客の笑い声で劇場が揺れるという体験を何十年ぶりにしましたが、そんなことのできる監督はほかにいないし、『スペシャルアクターズ』もそういう映画になると信じています。また、この作品の出演者はオーディションで選ばれた無名の役者たちですが、彼らが個性豊かで素晴らしいのです。上田監督の卓越した演出で輝く彼らを観てほしいですし、この映画でスポットが当たってほしいと願っています」
上田監督の前作『カメラを止めるな!』は、都内2館での公開から評判を広げ、全国300館以上に上映館が拡大した。興行収入は31億円を突破し、『カメ止め』が「2018ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされるなど一大ブームを巻き起こし、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、秋山ゆずきといった、当時無名だった俳優たちも名を広めた。(編集部・入倉功一)
映画『スペシャルアクターズ』は10月18日より新宿ピカデリーほか全国公開