アニメ『鉄コン筋クリート』地上波放送決定!『海獣の子供』公開記念
漫画家・松本大洋の代表作を、映像制作集団STUDIO4℃が映画化した長編アニメーション『鉄コン筋クリート』(2006)が、4℃の新作『海獣の子供』の6月7日公開を記念して、6月2日の19時より TOKYO MX で地上波放送されることが決定した。
『鉄コン筋クリート』は、義理と人情が支配する架空の町・宝町を自由に飛び回る、“ネコ”と呼ばれるふたりの少年クロとシロの冒険譚。町に迫る再開発の波のなかで運命を大きく揺り動かされる二人のさまが、4℃ならではの芸術的な背景と先鋭的なアニメーション表現で描かれる。クロ役の二宮和也、シロ役の蒼井優など、豪華俳優の声の競演も話題を呼んだ。
蒼井は『鉄コン筋クリート』で初めて声優を務め、『海獣の子供』の主人公の母親・安海加奈子役で再び4℃作品に参加した。『鉄コン』の地上波放送に「シロ役で初めて声優のお仕事をいただき、『声だけでキャラクターに感情をのせる難しさ』『引き受けた責任の重さ』『実写では声の掛からない役を演じられる喜び』を知りました。4℃作品を語るのは恐れ多いですが、画の滑らかさ、ダイナミックさ、そして、アニメーション作りの喜びが作品にも現場にも溢れているところが、『鉄コン筋クリート』と『海獣の子供』の共通点だと思います」とコメントを寄せている。
『海獣の子供』は漫画家・五十嵐大介の長編コミックを原作に、14歳の少女・安海琉花(あずみ るか)とジュゴンに育てられた二人の兄弟の出逢いや、それにまつわる地球規模の超常現象を描いた海洋冒険ミステリー。『鉄コン筋クリート』にも参加した木村真二が美術監督を務めるほか、監督を『宇宙兄弟#0(ナンバー・ゼロ)』などの渡辺歩、音楽を久石譲が担当している。(編集部・入倉功一)
映画『鉄コン筋クリート』は TOKYO MX にて6月2日放送 19:00~21:00(予定)