ハビエル・バルデム、夫婦共演にプロフェッショナルな発言
2010年に女優のペネロペ・クルスと結婚し、夫婦として、俳優としても良好な関係を育んでいるハビエル・バルデム。夫婦での共演とは、実際にどんなものなのか。アカデミー賞受賞作『セールスマン』や『別離』などの名匠アスガー・ファルハディ監督と組んだ新作『誰もがそれを知っている』(6月1日公開)のインタビュー動画内で答えている。
『ノーカントリー』『007 スカイフォール』などの個性派スター、ハビエルと、『オール・アバウト・マイ・マザー』『ボルベール <帰郷>』などペドロ・アルモドバル作品のミューズとして知られるペネロペは、共にスペイン出身。ペネロペのスクリーンデビュー作『ハモンハモン』(1992)で初共演して以来、『ライブ・フレッシュ』(1997)、『悪の法則』(2013)、『ラビング・パブロ(原題)/Loving Pablo』(2017)などで度々共演。ウディ・アレン監督作『それでも恋するバルセロナ』(2008)で元夫婦の関係で共演し、これを機に交際スタート。ペネロペはこの作品でアカデミー賞助演女優賞に輝き、2010年に2人はゴールインした。
新作のサスペンス『誰もがそれを知っている』では、元恋人同士に。ペネロペは、娘が失踪して錯乱状態に陥るヒロイン・ラウラに、ハビエルは娘の捜索に奔走する幼なじみのパコにふんしている。ハビエルはインタビューで、前作『ラビング・パブロ』と比較しながら本作での共演について振り返るなかで、「現場に行き仕事を終えて気持ちを切り替える。意識すれば簡単に切り替えられるよ」とプロフェッショナルな発言。
2人は共に、14日に開幕した第72回カンヌ国際映画祭に参加。ハビエルはシャルロット・ゲンズブールと共に開幕宣言を務め、ペネロペはコンペティション部門出品のアルモドバル監督の新作『ペイン・アンド・グローリー(英題) / Pain And Glory』でレッドカーペットに登場した。(編集部・石井百合子)
映画『誰もがそれを知っている』は6月1日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開