貞子、イベント欠席の池田エライザに代わり奮闘!念でコメントを代読させる
映画『貞子』のデート応援イベントが20日、TOHOシネマズ新宿で行われた。出席予定だった池田エライザが風疹の発症が確認されたため欠席し、急きょ一人で登壇することとなった貞子が懸命にイベントを盛り上げた。
池田が主演を務める『貞子』は、鈴木光司の小説「タイド」を原作にしたホラー作品。記憶障害の少女と向き合う心理カウンセラー・茉優(池田)が怪現象に見舞われていくさまを描く。この日のイベントに向けて、池田は最後まで登壇の意志を見せていたというが、風疹は感染力も高くリスクが大きいため医者の判断により欠席することとなった。
急きょイベントの主役を担うことになった貞子は緊張の面持ち(?)で、ややぎこちない動きで登場。「緊張していますか?」という司会者の呼びかけに、コクンと頷く。そんな貞子に手を振ったり、「可愛い!」と声援を送ったりするなど、温かく見守っていた会場の観客たち。しかし、喜びを隠しきれない様子の貞子は思わず観客に向かって呪いをかけようとしてしまい、司会者から止められる一幕も。
そんななか池田から、貞子と観客に対して手紙が届けられた。「会場にいらっしゃるみなさま。本日は劇場に来てくださり、ありがとうございます。そして、本当にごめんなさい」と始まる手紙は、お詫びの言葉とともに「しっかりとカップルのみなさまを応援してあげてください。私がいないからって呪っちゃダメですよ」と貞子へのエールが綴られていた。
その手紙をかみ締めるように頷いて聞いていた貞子は、改めてイベントを盛り上げる決意を固めた様子。怨霊であるために言葉を発することはできないが、司会者に念を送って自身のコメントを代読させることで、今回のイベントを成立させることに。
1998年公開の映画『リング』を手掛け、今作で約14年ぶりに同シリーズのメガホンを取る中田秀夫監督について貞子は「とにかく明るくエネルギッシュに喋り続ける監督を見て『ああ、中田組に帰ってきたんだな』と実感。右も左も分からなかった私を、文字どおりテレビから引っ張り出してくれた中田監督。当時よりパワーアップしていて的確で、かつ迷いもなく頼れる指導官っぷりに心が震えました」と司会者へ念を送って、思いを語った。
その後も貞子は、会場のカップルに呪いを贈ったり、恋人たちが長く続く秘訣として「互いを違う存在として認め、リスペクトしあうことよ。あとは呪わないことね」とアドバイスを送ったりするなど、池田不在のイベントをなんとか盛り上げようと奮闘。そんな貞子に対して、会場のカップルたちからは惜しみない拍手が送られていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『貞子』は5月24日より全国公開