ルネ・クレールの名作『巴里祭』『リラの門』4Kデジタル・リマスター版予告公開
フランスの巨匠ルネ・クレールの生誕120周年を記念し、6月22日より4Kデジタル・リマスター版で上映される『巴里祭』(1933)、『リラの門』(1957)の予告編が公開となった。
【動画】『巴里祭』『リラの門』4Kデジタル・リマスター版予告編
『巴里の屋根の下』(1930)、『そして誰もいなくなった』(1945)などで知られ、チャールズ・チャップリンや小津安二郎ら世界の映画作家に影響を与えてきたクレール監督。初期作『巴里祭』と、円熟期の『リラの門』の舞台はいずれもパリ。
『巴里祭』は、革命記念日前日の物語。ひそかに惹かれ合っていたタクシー運転手ジャンと花売り娘のアンナのすれ違いの恋を、モーリス・ジョベールの音楽にのせて描く。“翼をなくした天使”とも呼ばれる主演女優アナベルの可憐な魅力が光る。
戦後に公開された『リラの門』は、負傷した殺人犯を匿うことになった、ろくでなしだが人のいいジュジュと、友人の音楽家が織りなすおかしく切ない人情劇。『天井桟敷の人々』の名優ピエール・ブラッスール、シャンソン歌手ジョルジュ・ブラッサンスの掛け合いが見ものだ。
予告編では2作品をつなげたもの。『巴里祭』では有名な主題曲を背景にアナベラとジョルジュ・リゴーが雨の日に肩を寄せ合いキスをするシーンや華やかな巴里祭のダンスシーンが登場。『リラの門』ではパリの下町を舞台に、匿っている殺人犯にじょうろで“シャワー”を浴びせたりとジュジュの愛すべきキャラクターや、音楽家役のブラッサンスの演奏シーンも見られる。
『巴里祭 4Kデジタル・リマスター版』『リラの門 4Kデジタル・リマスター版』は6月22日より YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開