渡辺謙、ハリウッド版ゴジラ続編ヒットを確信!「絶対にいける」
俳優の渡辺謙が、5月31日に迫った映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の日米同時公開を前にアメリカ・ロサンゼルスで囲み取材に応じ、新作への絶対的な自信と、ハリウッドで活躍する俳優としての思いを語った。
【画像】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』迫力の怪獣バトル!
新生ハリウッド版ゴジラのデビューとなった『GODZILLA ゴジラ』(2014)から5年。ファン待望の続編に渡辺は「当たると思っています。ある意味で、緊張とか興奮はない。絶対にいけるなと思っているから」と自信の表情。「だって面白いもの」とその理由はシンプルだ。「安心ということでも、高みの見物というのとも少し違う。お前は必ずやってくれるよなって。すごく強いエースと4番をもっているチーム(球団)のようなものです」
前作のヒットは、イグアナのようなゴジラが賛否を呼んだ1998年版『GODZILLA』が生んだ不安を払拭した。「前作では、果たしてハリウッドがどういうゴジラを作るのか、受け止めてもらえるのか期待と不安が入り混じるものがあった。でも今回は、すでに受け入れられているし、さらにインパクトもある。自信というより確信のようなものがあります」
そんな本作の見どころのひとつが、ゴジラに加え、モスラ、ラドン、キングギドラの共演だ。三大怪獣を初めて目にした瞬間を渡辺は「撮影しているときは自分たちのイメージのなかでしか動いていなかったから、初めて観たときは、観客と同じ、むしろそれ以上に興奮したかもしれない。『これだよな!』っていう瞬間が3回くらいきた」と振り返る。「やっぱり、飛ぶ系のものだと(ハリウッドは)動きが全然違う」
そんな自信作『キング・オブ・モンスターズ』に続くシリーズ第3弾『ゴジラVSコング(仮)』(2020年公開)では、日本から小栗旬がハリウッド進出。「小栗が、俳優としてパート3に意思をつないでくれる」という渡辺は、決して後進のことを考えてやってきたわけではないが「今、自分ができる最大限のことを一本ずつ作品としてやっていくしかない。でも、その過程で小栗や、ほかにも俳優がトライしてくれるのであれば、そのことは無駄ではなかったなと思う。どんどん来いやっていう感じですね」と期待をかける。
先立って公開された『名探偵ピカチュウ』も全世界でヒット中。すでに外国映画への参加は13本を数える。しかし、渡辺にとって出演本数より大事なものがある。「小栗が『ゴジラVSコング(仮)』で、僕が以前やった仕事のメイク担当と仕事をしていて。『ケンのことを知っているか?』って言ったら『もちろん知ってるよ。会ったらよろしく伝えてね』って言ってくれたと聞いて。『ゴジラ』の現場にも『硫黄島からの手紙』(2006)のころのプロップ(小道具係)や照明スタッフがいたりする。やっぱり結局は人なんだよね。年数とかでもない。説明が一切不要で、こういう俳優だって理解してくれる。俺を認めてくれる人がそこかしこにいる。居心地の良さに甘えてはいけないけれど、それが自分にとっては一番のキャリアなんです」(編集部・入倉功一)