藤原竜也が坂口安吾に!小栗旬主演『人間失格』新キャスト5名
小栗旬主演、蜷川実花監督の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日公開)の新キャストが23日、発表され、小栗演じる太宰治を取り巻く面々に成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也がふんすることが明らかになった。太宰の弟子・太田薫に千葉、親友の作家・伊馬春部に瀬戸、三島由紀夫に高良、坂口安吾に藤原、そして映画オリジナルのキャラクターで太宰を崇拝する編集者・佐倉潤一に成田が決定。併せてキャラクタービジュアルも公開となった。
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本作は、7月5日公開の新作『Diner ダイナー』も話題の蜷川監督が、太宰の代表作「人間失格」誕生秘話を、太宰自身と彼を愛した3人の女たち(宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ)を通し、事実に基づくフィクションとして映画化。身重の妻と2人の子がいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返す太宰のスキャンダラスな生きざまが描かれる。
太宰の弟子であり愛人でもある静子(沢尻)の弟・太田薫を演じるのは、先ごろヒット作『スマホを落としただけなのに』続編への出演も発表された千葉雄大。太宰の親友で、脚本家としてラジオやテレビなどで活躍した気鋭の作家・伊馬春部に、NHK連続テレビ小説「まんぷく」などで人気を博し、ドラマ「パーフェクトワールド」が放送中の瀬戸康史。太宰を批判したことでも知られる若き日の三島由紀夫に高良健吾。高良は、2016年の映画『蜜のあわれ』で芥川龍之介にふんし、話題になった。
太宰の友人で「堕落論」など過激な思想で戦後一躍時代の寵児となった無頼派(ぶらいは)を代表する作家・坂口安吾役に、主演作『Diner ダイナー』に続き2作目の蜷川作品となる藤原竜也。酒と薬を手放さない破天荒な作家で、太宰を堕落へと誘う悪魔的な魅力を持つ人物として描かれる。かつて互いに蜷川監督の父・蜷川幸雄さんの舞台で厳しい稽古に耐え、切磋琢磨した“盟友”でもある小栗と肩を並べる。
そして、映画オリジナルのキャラクターを演じるのが、映画『愛がなんだ』が大ヒット中の成田凌。太宰に「人間失格」の執筆を依頼し、太宰の女性問題に巻き込まれていく若手編集者の設定で、当時太宰に関わったとされる編集者数名の要素を集約している。新キャスト5名のコメントは以下の通り。(編集部・石井百合子)
成田凌(佐倉潤一役)
蜷川実花さんの作品で、主演は小栗旬さんと聞いた時点で、迷いは全くなく、そのような作品に自分も参加できることが嬉しかったです。僕が演じた太宰の担当編集者・佐倉潤一は、太宰の嫌な部分を沢山見ていて、様々な問題に巻き込まれるのですが、何よりもまず学生時代からの太宰の大ファンで敬意が前提にあるということを大切に演じました。驚くほど映像が綺麗で、どのシーンも凄く印象的で鮮明に残っています。どんな作品になるのか誰も想像できないから、完成した作品を観るのが本当に楽しみです。
千葉雄大(太田薫役)
沢尻さんの弟役は実は2回目なのですが、映画としては初めてで、光栄な時間でした。薫はある意味堅物だと思いますが、常に姉のことを思っている。それを根底にもって演じました。蜷川監督作品は、お客さんとしてファンだったので、自分が出演させて頂きすごく嬉しいですし、もっとこの世界観に浸っていたかったです。蜷川監督が描く太宰の人物像、末路がとても気になります。完成が楽しみです。
瀬戸康史(伊馬春部役)
僕は太宰の友人・伊馬春部という役を演じました。2人は本当に仲が良かったそうなので、距離感の近さを表現したかったのですが、初共演の小栗さんに非常に優しく接して頂いて、楽しく演じることができました。また、伊馬が北九州出身ということで、僕も福岡で生まれ育ったので、福岡弁をやらせてもらっています。とても大切な印象に残るシーンになったと思います。
高良健吾(三島由紀夫役)
三島由紀夫さんの本には個人的にも影響を受けているので、プレッシャーはもちろんありましたが、演じられて光栄でした。今回自分が演じた三島は、21歳の学生の頃なので、みんなが持っている三島像とは差をつけたいという思いで探りながら演じていました。蜷川監督の三島への思い、演出も非常に的確で分かりやすく、若い時に鍛えていただいた小栗さんとの共演も、緊張感がありつつも本当に楽しかったです。
藤原竜也(坂口安吾役)
蜷川監督とは『Diner ダイナー』でもご一緒させて頂きましたが、小栗くん主演の本作に出演できるということは、非常に光栄で嬉しかったです。坂口安吾という重要な役どころを頂き、実際に太宰と安吾が通っていたバー“ルパン”での撮影はまるでタイムスリップしたようにすごく素敵な空間で、大変貴重な経験をさせて頂きました。