『天気の子』音楽に三浦透子!新海誠&RADWIMPS野田洋次郎の心つかむ
新海誠監督の最新作『天気の子』(7月19日公開)の音楽に、女優として活躍する三浦透子が歌声で参加していることが明らかになった。同作のすべての音楽を手がけるRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎の「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」という思いをもとにオーディションが行われ、三浦が選ばれた。
本作は、国内興行収入250.3億円(2018年12月時点)のメガヒットを記録した『君の名は。』(2016)以来およそ3年ぶりに公開される新海監督の新作アニメーション映画。東京にやってきた家出少年の森嶋帆高と、天気を操る不思議な力を持つ少女・天野陽菜が出会う物語だ。
約1年におよんだ女性ボーカルを選定するオーディションで、新海監督と野田の心をつかんだのが三浦だった。三浦の声について野田は「どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持つ」と話し、新海監督は「役者の歌声というよりも、世界そのものの響きのような声。個人の感情をすこしだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声」と語っている。
三浦は「初めて『天気の子』のチームの皆さんにお会いした時、この作品にかけられた時間の重み、そしてなにより皆さんの作品への愛を強く感じました。その思いを、私の声に託してくださったこと、心より嬉しく思います」とコメントしている。
今作のサウンドトラックであり、RADWIMPSの新アルバムとなる「天気の子」が映画の公開日と同じ7月19日にリリースされることもあわせて発表された。(編集部・海江田宗)
新海誠監督、野田洋次郎、三浦透子のコメント全文は下記の通り
■新海誠監督
役者の歌声というよりも、世界そのものの響きのような声。個人の感情をすこしだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声。三浦透子さんの声には、そんな印象を持ちました。
「透子さんの歌声が輝く瞬間を、この映画が輝く瞬間になるようにしよう。」
RADWIMPSとそう話しながら映画を組み立てていきました。皆さんに、映画館でその瞬間を確かめていただけたら嬉しいです。
■野田洋次郎
今回『天気の子』の音楽に携わらせていただくことが決まった時、いくつか僕からも提案をさせていただきました。その最初が「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」というものでした。理由は前作とは異なる世界観にしたかったということと、女性ならではの、より大きな存在感でこの作品を包み込んでほしいと思ったからでした。そして1年ほどに及ぶオーディションをさせていただくことになりました。
三浦さんの声は発せられた瞬間に、どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持っていました。まだ何にも染まっていない荒削りながらもまっすぐなあの歌声で今回『天気の子』の楽曲を歌ってもらえたことは、この映画にとって幸福なことだったと思います。
この作品以降も彼女がどんな歌を歌っていくのか、とても楽しみです。
■三浦透子
初めて『天気の子』のチームの皆さんにお会いした時、この作品にかけられた時間の重み、そしてなにより皆さんの作品への愛を強く感じました。その思いを、私の声に託してくださったこと、心より嬉しく思います。2か月程かけて、野田さんのディレクションのもと、ゆっくり丁寧にレコーディングをしていただきました。できあがった曲が送られてきて、それを聴いて、私が歌って、また送られてきて、送り返して、となんだか手紙のやりとりをしているようで、とても楽しかったです。映画の中の二人をそっと見守り、そして時にぐっと背中を押してあげるような、そんな優しい歌です。映画とともにこの楽曲が皆さまに届けられる日を、楽しみにしています。