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『アラジン』実写版、ウィル・スミスとの撮影秘話を主演俳優が明かす

アラジンを演じたメナ・マスード
アラジンを演じたメナ・マスード - Dominik Bindl / Getty Images

 『美女と野獣』のディズニーが手掛けた待望の実写版『アラジン』について主演メナ・マスードが、5月6日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

【動画】6月7日公開!実写版『アラジン』吹き替え予告

 1992年の名作アニメーションを、映画『シャーロック・ホームズ』シリーズなどのガイ・リッチー監督が実写映画化した本作。アグラバー王国で、相棒のサル・アブーと暮らす貧しくも清らかな心を持つ若者アラジン(メナ)は、自由を求めて王宮を抜け出していた王女ジャスミン(ナオミ・スコット)を市場で助け、彼女の魅力に惹かれる。そんな中、アラジンは「3つの願い」をかなえてくれる“ランプの魔人”ジーニー(ウィル・スミス)と出会い、ジャスミンとの身分違いの恋を実らせようとするが、王位を狙う邪悪な大臣ジャファーと対峙することになる。

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 本作のオーディションテープを送ったものの、その後約4か月、何の音沙汰もなかったと明かすメナ。「通常なら、1か月以上何も話がなければ、見込みがないということなんだ。だから、僕自身は次の作品に取り組み、オーディションのことはすっかり忘れていた。僕のマネージメントチームから連絡があったとき、僕はどの作品のことかわからなかったんだ。彼らに『アラジン』だと教えてもらって、ようやく4か月前に受けたオーディションを思い出したんだよ。そこから、僕はもう1回オーディションテープを送り、2度ロンドンに行って、スクリーンテストを共演のナオミ・スコットと行ったんだ」と長いキャスティング経緯を語った。

 相棒のサル・アブーや、魔法の絨毯、“ランプの魔人”ジーニーなど、相手や物体が目の前にない状態で演じたことについて、メナはこのように振り返った。「準備段階では、操り人形師のチームと共に、アブーがどれくらいの重さで、僕がどんな風にアブーを肩に乗せるか、あるいは降ろすのか、そういった一連の動きを作り上げていったんだ。実際の撮影時は、シーンによっては彼らがいない中で撮影をしなければいけない時もあったから、僕自身が事前にアブーの動きを体の中にたたき込んで演じたこともあったよ」その準備過程は、メナが舞台で仕事をしていた頃を回帰させるものだったそうだ。

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 共演のウィル・スミスと初めて会った時、メナは自己紹介を忘れてしまったそうだ「ダンスの練習中にウィルの存在に気づき、『やぁ、ウィル』と声をかけたんだ。練習に戻ろうとして、自分の名前を言い忘れたことに気がついたよ。再びウィルの元へ行って『僕がメナ・マスードです』と改めて自己紹介したんだ。『君がそうかい! 調子はどうだい?』とウィルは声をかけてくれたんだよ。撮影中、ウィルはずっと側にいてくれた。僕が、(ジーニーがCGであるため、代役として置かれた)テニスボールの前で演技をしている際に、彼はスターであるにもかかわらず、隣でジーニーのセリフを発してくれていた。それは僕も彼も、できる限り真実味のある演技を提供したいと思っていたからだ」とウィルに感謝した。

 エジプトで生まれ、カナダで育ったメナは、子供の頃からアニメーション版『アラジン』を何度も鑑賞していたそうが、今作への出演が決まってからは、先入観を持たないよう『アラジン』関連の作品は観なかったという。「実は、ロンドンではミュージカル版『アラジン』が上演されていて、ディズニーは『チケットを手に入れるから、観るように!』と勧めてくれたけれど、他の人が演じるアラジンは、あえて観たくなかったんだ。なぜなら、自分らしいアラジンを演じたかったからね」と、自身の役への取り組みを語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『アラジン』は6月7日(金)より全国公開

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