「なつぞら」雪次郎役で話題 山田裕貴がアツい!
俳優・山田裕貴が、27日放送のバラエティー番組「しゃべくり007」に出演し、関連ワードがTwitterのトレンド入りするなど、大きな話題を呼んだ。連続テレビ小説「なつぞら」やドラマ「特捜9 season2」にも出演中で、着実に活躍の幅を広げる山田に改めて注目したい。
山田は、1990年生まれの28歳。クールなイケメン役から不良キャラ、3枚目の役どころまで、あらゆる役をこなす若き“カメレオン俳優”と評価されている。現在放送中の「なつぞら」では広瀬すず演じるヒロイン・なつの親友である雪次郎役、「特捜9」では昨年よりシリーズに新加入した若手刑事の新藤亮役を務めている。
「しゃべくり007」放送中、SNS上には山田の名前に加え、「ゴーカイブルー」というワードが多く上がった。これは山田が特撮ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」(2011~2012)で演じたジョー・ギブケン/ゴーカイブルーから。長髪がトレードマークの二刀流剣士としてクールに活躍していた当時の印象は、いまもファンの心に強く残っているようだ。
そのほか、ドラマ「GTO」シリーズ(2012~)や、映画『闇金ドッグス』シリーズ(2015~)、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017)、映画『あゝ、荒野 前篇』『あゝ、荒野 後篇』(2017)、映画『万引き家族』(2018)など、数多くの話題作に出演してきた。
なかでも山田の存在が際立ったのが、多くの熱狂的ファンを持つ『HiGH&LOW』シリーズ(2015~)だ。“漆黒の凶悪高校”の異名を取る鬼邪高校のクレイジーな番長・村山良樹はまさにハマり役であり、シリーズの大ヒットと共に山田の名も広く知れ渡ることとなった。なお、今秋には『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシの人気漫画「クローズ」「WORST」がクロスオーバーした映画『HiGH&LOW THE WORST』の公開を控えている。
手堅くキャリアを積み重ね、いまや実力派俳優の呼び声も高い山田。作品に向き合う姿勢は常に全力で、インタビューなどでアツい俳優魂をのぞかせることもしばしば。作品が次々と決まり、多忙を極める状況にあっても「足りる時なんてこない気がします。どんなことにしろ、チャンスなんてめったに来るものじゃないですから」(2017年掲載シネマトゥデイニュースより)と現状には決して満足しない貪欲さを見せる。
山田の“アツい”一面は、演技に向き合う場面だけでなく、昨年8月にナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズ対東京ヤクルトスワローズ戦の始球式に登板したときにも垣間見えた。元プロ野球選手の山田和利コーチを父に持つ山田。中日ドラゴンズ時代の父の背番号・30番を身に着け、「親父の背中を追いかけていた頃を思い出しました」と涙を見せたシーンは、話題を呼んだ。
俳優としても人間としても愛されるキャラクターで、彼を応援するファンも多い。俳優道をエネルギッシュに駆け上っていく山田には、ついつい目を向けたくなる魅力が満ちている。(編集部・小山美咲)