吉沢悠、泉谷しげるにサーフィンをレクチャー「空気感を共有できた」
俳優の吉沢悠が31日、新宿バルト9にて行われた映画『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』の初日舞台あいさつにて、サーフィンを通じて共演の泉谷しげると気持ちを共有できたことを明かした。イベントには吉沢のほか、馬場ふみか、香里奈、立石ケン、森高愛、松原奈佑、南美沙、竹中直人、喜多一郎監督も登壇した。
本作は、故・大杉漣さんが主演し、定年後にサーフィンを始めた中年の第二の人生を描いた『ライフ・オン・ザ・ロングボード』の第2弾。サーフィンの才能に恵まれながらも、挑戦することから逃げ出してその日暮らしをしていた梅原光太郎(吉沢)が、種子島で出会った人々と接することで再生していく姿を描いたヒューマンストーリー。
種子島でオールロケを敢行した本作。吉沢は1年前の撮影後も、サーフィンを続けており、千葉や湘南のビーチでは「映画楽しみにしているよ」とよく声をかけられたという。劇中では、泉谷演じる地元に住む元漁師・玄さんにサーフィンを教えるシーンがあり、「喜多監督からは『全部吉沢に任せるから』と言われました。やっていくなかであるとき、泉谷さんが『サーフィンって楽しいな』とつぶやいたんです。僕も同じように感じたときがあったので、その空気感を共有できてうれしかった。まるでドキュメンタリーのようでした」と撮影を振り返る。
光太郎にサーフィンを教えてくれた恩人の娘・美夏を演じた馬場は、「美夏は、言葉が強い女の子なのですが、優しい気持も持っている。繊細な心情の変化が多かったのですが、撮影は基本順撮りだったので、自然と気持ちが乗っていきました」と役づくりについて語った。
また、サーファーたちが集まるレストランを経営する沙織を演じた香里奈は「みんなを温かく見守り、背中を押す役だったので、優しく包み込むような気持を大切に演じました」と語るが、ロケ中は雨女ぶりを発揮したようで「わたしが撮影に入るとすごく雨が降るんです」と苦笑い。喜多監督も「香里奈さんが雨女と聞いていたので、室内のシーンを増やしたんです」と裏話を披露した。
吉沢は「パート1は大杉漣さんが主演で、作品を観てサーフィンをやってみたいと思った中高年の方が増えたと聞いています。この作品もまた大きな波を起こしたいです」と力強くアピールした。(磯部正和)