ジブリパークは3者で運営 愛知県、スタジオジブリ、中日新聞社が連携・協力
31日、2022年を目標に愛知県の愛・地球博記念公園に開業予定の「ジブリパーク」の整備概要、及び基本合意書の締結を発表する記者会見が、愛知県庁本庁舎で行われた。会見には、スタジオジブリ代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫、愛知県知事の大村秀章、中日新聞社の大島宇一郎代表取締役社長が出席。この日、鈴木プロデューサーはジブリパークのロゴマークと簡易ポスターなどもお披露目した。
ジブリパークの整備及び管理運営は、愛知県とスタジオジブリに中日新聞社を加えた三者が連携・協力。役割分担について、愛知県はジブリパークに必要な整備を、スタジオジブリは整備に必要なデザインなどの作成並びに事業全体の企画監修を担当。中日新聞社はジブリパークの管理運営を行うことを目的とする新たな運営会社を、スタジオジブリとともに設立すると発表された。
この壮大な事業に対して、宮崎駿監督と会うたびに「どうしてこういうことになったんだろう」と質問を投げかけられると話す鈴木プロデューサー(以下、鈴木P)。現在、宮崎監督は鋭意、新作映画を製作中だが、一方で「ジブリパークのことが心配でしょうがない」という。また鈴木はそんな宮崎監督を「人が何かやっていると放っておけない、ものすごくおせっかいじじい」とユーモアを交えて評し、ジブリパークは長男の宮崎吾朗が一生懸命頑張っているんですけど、それを温かく見守る人ではありません。あーでもない、こーでもないとすぐに口を出す(笑)」と、三鷹の森ジブリ美術館で繰り広げられた駿と吾朗の攻防を挙げながら語った。
鈴木Pはジブリパークを愛・地球博記念公園の中に整備することに対して、「テーマパークを作るのか、公園を整備するのか」とジブリで議論を重ねたと言い、その結果「テーマパークの要素も弱冠、入れながら公園の整備をしていく」と考えを明らかにした。
また、ロゴマークは宮崎監督と鈴木Pの共作。「ジブリ」の部分は宮崎監督がかなり前に作ったもので、「パーク」の部分を鈴木Pが宮崎監督の真似をしながら新たに付け加えたという。
「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「どんどこ森エリア」は2022年秋、「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」はその1年後の開業を目指す。(取材・文:編集部 石井百合子)