今夜放送『鉄コン筋クリート』超豪華キャストを振り返り!
多くのアニメファンから熱い支持を集める長編アニメーション映画『鉄コン筋クリート』(2006)が、本日2日の19時より TOKYO MX で放送される。放送を前に、第31回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞にも輝いた同作の豪華声優陣を改めて振り返る。
松本大洋の人気コミックを映像制作集団STUDIO4℃が映画化した同作の舞台は、義理と人情が支配する町・宝町。そんな宝町に開発という名の地上げやヤクザ、実態の分からぬ“子供の城”建設プロジェクト、不気味な殺し屋3人組の影といった危険が迫るなか、町を縦横無尽に滑空する二人の少年クロとシロの運命が描かれる。
映画公式サイトのプロダクションノートによると、「本作のコンセプトは“原作のキャラそのまんま”であること。なおかついわゆるアニメ声を使わない、というのが監督の要望だった」そうで、メインとなる少年二人には二宮和也(クロ役)と蒼井優(シロ役)が抜てきされた。公開当時『硫黄島からの手紙』でのハリウッドデビューが話題を呼んでいた二宮と、『ハチミツとクローバー』『フラガール』などへの出演で視線を集めていた蒼井という人気者二人の声優挑戦は注目を浴びた。
脇を固めるキャストも、伊勢谷友介(木村役)、宮藤官九郎(沢田役)、森三中(小僧役)、田中泯(ネズミ役)、本木雅弘(蛇役)と超豪華な面々がずらり。なかでも、作品への参加を熱望したチョコラ役の大森南朋と、バニラ役の岡田義徳は自ら出演を志願したという。
今回の放送に際して、蒼井は「シロ役で初めて声優のお仕事をいただき、『声だけでキャラクターに感情をのせる難しさ』『引き受けた責任の重さ』『実写では声の掛からない役を演じられる喜び』を知りました」とコメントを寄せた。不思議な魅力を持つ純真なシロ役の蒼井をはじめ、漫画のイメージそのままに生き生きとキャラクターを表現した声優陣の芝居は原作ファンからの評価も高い。そんなキャスト陣の熱演とともに、疾走感あふれるスタイリッシュなアニメーション表現にも注目だ。(編集部・吉田唯)
映画『鉄コン筋クリート』は6月2日19時~21時に TOKYO MX で放送