平手友梨奈、新人女優賞受賞で「改めて感謝」 第28回日本映画批評家大賞
第28回日本映画批評家大賞の授賞式が30日に都内で行われ、欅坂46の平手友梨奈が新人女優賞を受賞。関係者への感謝を述べた。
映画評論家ならではの視点で選出される本賞は、新人発掘に力を入れる映画賞という特色があり、今年は平手が『響-HIBIKI-』で受賞したほか、南沙良が『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』、佐野勇斗が『ちはやふる -結び-』、濱津隆之が『カメラを止めるな!』でそれぞれ新人賞に輝いた。
平手は、天才的な才能を持つ高校生小説家・響という難しい役柄を、ゆるぎない説得力を持って演じ切ったという評価を受けると「今回はありがとうございました」とあいさつ。続けて「撮影から1年、改めて関係者のみなさんに感謝の気持ちを伝えたいと思いました」と語った。
南は、吃音を抱える女子高生をナチュラルに演じ上げた高い演技力を評価されて受賞。満面の笑みを浮かべて登壇した南は「素敵な賞をいただくことができてとても光栄に思います」と深々と頭を下げると、「わたしは本当に映画が大好きなんです」としみじみ。さらに「まだまだ微力でありますが、これからも一人でも多くの皆さんに作品を広めていけるように、日々精進していきたいです」と強いまなざしで未来を見つめていた。
また、現在37歳の濱津は「一人だけおじさんですね」と苦笑い。大きく知名度が上がったが、「『カメラを止めるな!』はみんなで作った映画。代表としてここに立たせてもらっています」とこれまでのスタンスを変えず謙虚な言葉を口にした。
『きみの鳥はうたえる』で主演女優賞に輝いた石橋静河は、「わたしは二人の男性を翻弄する女性を演じたのですが、どうやったら嫌な女ではなく魅力的に演じられるか悩んだ」と撮影での苦悩を明かしつつ、「柄本佑さんと染谷将太さんが相手役だったので、二人に動かされればいいと思って撮影に臨みました。だからこの賞は二人のおかげです」と感謝。さらに「子供のころから気難しくて手のかかる子供だったわたしを、こうして映画を作る喜びを知るまで育ててくれた両親に感謝します」と父親の石橋凌、母親の原田美枝子への思いを語っていた。(磯部正和)
第28回日本映画批評家大賞 主な受賞者・作品は以下の通り
作品賞:ファントム・フィルム『焼肉ドラゴン』
監督賞:白石和彌(『孤狼の血』)
主演男優賞:柄本佑(『素敵なダイナマイトスキャンダル』)
主演女優賞:石橋静河(『きみの鳥はうたえる』)
助演男優賞:寛 一 郎(『菊とギロチン』)
助演女優賞:友近(『嘘八百』)
新人男優賞(南俊子賞):佐野勇斗(『ちはやふる -結び-』)、濱津隆之(『カメラを止めるな!』)
新人女優賞(小森和子賞):南沙良(『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』)、平手友梨奈(『響-HIBIKI-』)
新人監督賞:枝優花『少女邂逅』