アシュトン・カッチャー、連続殺人事件の裁判で証言
29日(現地時間)、俳優のアシュトン・カッチャーが連続殺人の容疑をかけられている“ハリウッド・リッパー”ことマイケル・ガルジウロ被告の裁判で証言をした。
ガルジウロ被告に殺害された被害者の1人、アシュリー・エルリンさんはアシュトンの友人の一人で、47か所も刺された状態で発見されるという残忍な事件だった。事件当日の2001年2月21日、アシュトンはアシュリーさんをグラミー賞のプレパーティに同伴する予定だったという。
アシュトンは「予定よりも遅れてしまったので、夜7時半頃アシュリーに連絡しました。8時24分には、彼女はシャワーを終えて友人のジェンの電話から連絡していると話していました。私は“後で”と応えました」と当時の状況を回顧。
しかし、その後何度電話をかけてもアシュリーさんには繋がらず、彼女にしつこく思われたくなかったアシュトンはメッセージを残して連絡することをやめたのだという。
数時間後、アシュトンはアシュリーさんの自宅を訪れるも、彼女が応答しなかったので裏の窓から覗いてみたところ、“赤ワインのシミのようなもの”が見えたと証言。しかし、以前にアシュリーさんがホームパーティを開いていたことを知っていたアシュトンは、シミもその時の名残だと思い込み、自身が遅刻したために彼女はすでに家を出てしまったのだと考えたそう。
翌朝、アシュリーさんのルームメイトが彼女の遺体を発見。アシュトンは知らせを受けた時に彼女の自宅玄関のドアに自身の指紋が残っていることに気づき動揺し、警察に事情を説明したと告白した。
ガルジウロ被告は2000年秋にエアコンの修理でアシュリーさんの自宅を訪れており、彼女が殺害されたときは彼女の自宅近くに住んでいたという。他の被害者にも同様の手口で近づいたとされている。ガルジウロ被告は2001年から2008年にかけてロサンゼルス市内で起きた2件の殺人事件と1件の殺人未遂事件で罪に問われているが、いずれも容疑を否認。検察は死刑を求刑している。(Ai Ono)