ウディ・アレンが新作をスペインで撮影 クリストフ・ヴァルツ、ルイ・ガレルら出演
昨年6月、アマゾン・スタジオに新作映画『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク(原題) / A Rainy Day In New York』の配給と4本の映画契約を破棄されたウディ・アレン監督が、スペインで新作『Wasp 2019 (原題)』を企画しているとDeadlineや複数のメディアが報じている。
【写真】デビューからほぼ年に1作品撮り続けるウディ・アレン監督
本作は、スペインのメディア会社メディアプロと、アレン監督の長年の製作パートナー、レッティ・アロンソンの制作会社グラビア・プロダクションズが共同で製作予定。スペインのサン・セバスチャン映画祭を訪れたアメリカの夫婦が、スペインに魅了され、妻はフランスの映画監督と、夫は美しいスペイン女性と不倫関係になっていく過程をコミカルに映画いたロマンス映画になるそうだ。
キャスト陣は、『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ、『サン・ローラン』のルイ・ガレル、『パンズ・ラビリンス』のセルジ・ロペス、映画『私が、生きる肌』のエレナ・アナヤなどヨーロッパ出身の俳優のほか、アメリカからは『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』のウォーレス・ショーンと『ショーガール』のジーナ・ガーションら。
撮影は7月からスペインで行われる。2017年末に始まった#MeToo運動をきっかけに、アレン監督が1992年に養女のディラン・ファローさんに性的虐待を加えたとの非難が再燃。複数の俳優陣が、アレン監督の作品に出演したことを後悔していると相次いで発言したことでも、アメリカでの製作が難しくなっていた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)