ソーでコメディー磨いたクリヘム『MIB』新作にも自信
地球に潜む宇宙人を監視する黒服&サングラス姿のエージェントたちの活躍を描いたシリーズの新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』で、ちょっとチャラいけど頼りになる敏腕エージェントHを演じたクリス・ヘムズワース。インドネシア・バリで行われたインタビューで、自身の代名詞とも言えるアベンジャーズの一員・ソーを引き合いに出しながら同作について語った。
2011年に公開された映画『マイティ・ソー』で一気にスターダムを駆け上がり、世界的スターへの仲間入りを果たしたクリス。今回の新作では、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの黄金コンビが有名にした黒スーツに袖を通し、『マイティ・ソー バトルロイヤル』でも共演したテッサ・トンプソン(エリート新人エージェントM役)とともに地球で暮らすエイリアンたちを取り締まる。
アクションシーンも好きだが、役に夢中になれるコメディーシーンの撮影はそれ以上に好きだとインタビューの前に行われた会見で明かしていたクリス。『マイティ・ソー バトルロイヤル』でのソーについて「スーパーヒーローが自虐的になったりするのってとても魅力的だと思うんだ。それにキャラクターとの距離を近づけてくれる。コメディーシーンは心を和らげてくれるし、そこでひと息つくことで冒険に乗り出しやすくなる」と話した。
過去3作品が製作された『メン・イン・ブラック』シリーズも、コメディーの描写は作品の大きな魅力のひとつだ。今作でメガホンを取ったF・ゲイリー・グレイ監督とのタッグについてクリスは自信をのぞかせた。
「F・ゲイリー・グレイ監督は最高だよ。僕らは素晴らしい脚本をもとに撮っていたんだけど、彼は相手のことをとても尊重する人なんだ。脚本に書かれていることをまず撮った後、最後の2~3テイクは『よし、ここからは君に任せる』と言ってくれて。一緒に仕事をしていて、単純に用意された範囲の中のものを撮るのではなくて、そこから出て一緒につくっているという感覚があった。たまにそれが失敗することもあったけどね(笑)。そうやってキャラクターを僕たちは見つけていった。撮影をしながら脚本も直していったんだ」
ソーを演じた経験を持つ彼ならではのスパイスも加えながらエージェントHをつくりあげていったクリスは、作品のシンボルとも言える記憶消滅装置・ニューラライザーについて聞かれると「ずっと使っていたいアイテムだよ。何かに僕が負けた時は『この人も』『あの人も』って“ニューラライズ”すればいいしね。次から次に使いたくなる、楽しいアイテムだ」と笑っていた。黒スーツに身をつつんだ彼のアクションはもちろん、コミカルな演技にも期待したい。(編集部・海江田宗)