クリス・エヴァンス、反LGBTQの企画へ反撃
クリス・エヴァンスが、反LGBTQの人たちの行動に対し反論のツイートを投稿した。クリスの故郷マサチューセッツ州のボストンでは、LGBTQの人たちが差別なく社会に受け入れられることを目指して毎年6月に「プライド・パレード(ゲイ・パレード)」が開催されている。この活動に対抗する形で、ある一部の人たちが異性愛をアピールする「ストレート・パレード」をボストンで開催することを企画し、論争を招いていた。
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この企画に怒りを露わにしたクリスは、「ストレート・パレード」についての記事をリツイートして、「おぉ! ナイスな試みだ!! ふと思ったんだけど、ストレート・パレードをやる代わりに、“子供の頃に自分の感情と向き合う方法を教わることができなかったから、ホモフォビア(同性愛嫌悪)とすることで、自分の中のゲイというものへの思想を必死になって隠そうとする人たちのパレード”なんてどうだろう? どう思う? 露骨すぎるかな??」と反撃。
作家のジェームズ・フェルはクリス同様に「ストレート・パレード」を非難している一人。フェルは「私は異性愛者でよかった」とした上で、その理由を「何の差別も不自由もなく生きることができ、結婚相手を選ぶ権利のために戦うこともなかったから」と説明。しかし、「その特権に感謝はするが、そこにプライドがあるわけではない」として、イベントの趣旨に疑問を呈していた。
クリスはフェルの投稿を引用し、「ゲイ・パレードとストレート・パレードが同等だと見誤っている人たちの多さにがっかりする。違いを理解していない人たちは以下(フェルの投稿)を見てほしい。そしてすぐに怒り(実際には自分ができないことに対して恐れているだけ)を出す前に、当事者の気持ちになって考えて、成長してほしい」と続けた。
クリスの弟で俳優のスコット・エヴァンスは同性愛者であることをカミングアウトしており、クリスは2016年の米OUT誌のインタビューで、同性愛者の弟と2人の姉妹と一緒に育ったことで「思いやりと理解を培う」ことが出来たと発言している。(Ai Ono)