役所広司主演の日中合作映画、11月公開 ジョン・ウー作品の名プロデューサーとタッグ
役所広司主演の日中合作映画が、『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』(中国語タイトル:氷峰暴)の邦題で11月より公開されることが11日、配給のアスミック・エースより発表された。標高8,848メートル、氷点下50℃の世界最高峰・エベレストを舞台に、墜落した飛行機から機密文書を取り戻す協力を求められた救助隊のサバイバルを描く。役所は“ヒマラヤの鬼”と呼ばれるヒマラヤ救助隊の隊長にふんし、共演に『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の中国人女優チャン・ジンチュー、スペシャルドラマ「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件」(2014)などの台湾人俳優リン・ボーホンらが名を連ねる。
物語は、ヒマラヤ地区の平和的局面を脅かす機密文書を乗せた飛行機が、エベレスト南部に墜落したことから始まる。インド軍側が派遣した特別捜査官を自称する男たちから、機密文書を取り戻す手伝いを依頼されたヒマラヤ救助隊「Wings」の隊長・姜(役所)は、隊の財政難を打破すべく危険なガイドを引き受けることを決意。エベレストで遭難した恋人の遺体を探し出すために「Wings」に入ったシャオタイズー(チャン・ジンチュー)や、ヘリパイロットのハン(リン・ボーホン)らと共にエベレスト登頂を目指す。
プロデューサーを務めるのは、『M:I-2』『レッドクリフ』などジョン・ウー監督作品を多く手掛けてきたテレンス・チャン。昨年の東京国際映画祭で本作の予告編が上映された際、「役所広司さんの大ファンで、彼のことを世界で一番優秀な俳優だと思っていたので、いつか一緒に仕事がしたいと思っていました。ファンタスティックだった!」と役所への思い入れを明かしていた。
なお、本作は6月15日に開幕する第22回上海国際映画祭でレッドカーペットイベント並びに記者会見を開催。役所をはじめ、テレンス・チャン、チャン・ジンチュー、ユー・フェイ監督が登壇予定。(編集部・石井百合子)
映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』は11月全国公開