サム・ロックウェル、イーストウッド監督の新作に出演か
映画『スリー・ビルボード』でアカデミー賞助演男優賞を受賞した演技派サム・ロックウェルが、クリント・イーストウッド監督の新作『ザ・バラード・オブ・リチャード・ジュエル(原題) / The Ballad of Richard Jewell』への出演交渉の最終段階に入っていると The Hollywood Reporter などが報じた。
本作は、もともと20世紀フォックスが企画したが製作を断念し、現在はワーナー・ブラザースが引き継いで製作することになっている。リチャード・ジュエルさんは、1996年のアトランタ夏季五輪で警備員として公園を巡回中、不審なバックパックに入ったパイプ爆弾を発見し警察に通報。多くの人を安全な場所に誘導した。しかし、パイプ爆弾が爆発してしまい1人が死亡、100人以上が負傷した。当初ジュエルさんは、その勇気ある行動から英雄視されていたが、地元紙の報道で一転、容疑者扱いされてしまう。最終的にジュエルさんの容疑は晴れ、FBIやさまざまな機関が彼に謝罪したが、2007年に44歳の若さで亡くなった。
キャストについては、映画『マネーボール』のジョナ・ヒルがジュエルさん役に挑戦する。20世紀フォックスが企画していた頃は、レオナルド・ディカプリオが演じるはずだった弁護士役を、この度、新たにサム・ロックウェルが演じることになったようだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)